明日香の唇があと10センチに迫ったところで柊がパチっと目を開き、「あ、待ってその前に…」と言って紙包みをもってきて渡す。受け取った明日香が中身を確認すると、猫のあみぐるみが出てくる。「なにこれ?」と聞くと、柊は「これ、明日香に似てたから」という。
「なんで急に?」という明日香の問いかけに対して「別に。何か明日香にあげたくて」と答える柊。明日香は感極まって喜ぶ。「めちゃくちゃ嬉しい。ありがとう、柊くん」と明日香がお礼を言うと、柊は「良かった」と安堵する。
「じゃあ、一緒に寝よっか」と柊が言うと明日香は「やっぱ、やーめた」と自分の布団に寝転がる。「話でもしようよ、柊くんがまた見に行きたい建築とかさ、行ってみたい国とか、そんな話」という明日香。柊が「それでいいの?明日香は」と尋ねると、「うん。今はこれだけで十分だから」と明日香は愛おしそうに猫のあみぐるみを眺めるのだった。
いつも受け身だった柊が自分から明日香に何かしてあげたいと思ったこと自体が大きな進歩だとしみじみとさせられる。その柊の気持ちが嬉しくて、見ているほうも明日香と同じ笑顔になって心が和んだ。
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◆構成・文=牧島史佳
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