2016年の「東宝シンデレラ」オーディションでグランプリを獲得し、道枝駿佑(なにわ男子)とのW主演映画『今夜、世界からこの恋が消えても』で、第46回日本アカデミー賞の新人俳優賞を受賞するなど、映画やドラマでの活躍が目ざましい福本莉子。現在放送中の金曜ドラマ「トリリオンゲーム」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)では、ハル(目黒蓮)とガク(佐野勇斗) が企業した会社に新卒入社し、社長に抜擢されてしまった高橋凜々を演じている。WEBザテレビジョンでは、福本にインタビューを実施。真面目でカタブツすぎる役を演じるうえで苦戦していることや、撮影現場で目黒と佐野に刺激を受けたこと、原作がある作品とオリジナル脚本の作品を演じるうえで意識していることなどを語ってもらった。
――これまで凜々を演じてみていかがですか。
クランクインする前は、原作を読みながら凜々をどういう風に演じていこうかとずっと考えていたのですが、実際に現場に入るとカタブツ感を出すのがすごく難しかったです。監督と相談しながら演じていき、話数を重ねるごとに凜々のキャラに慣れてきたなという実感があります。
――周りの方から、何か反響はありましたか。
反響はすごくありました。この間、友達から「トリンリンです!」ってトリンリンのまねをした動画が届いたんです。ちゃんとヘッドホンをつけて完全再現していてうれしかったですね。そういうふうに盛り上がってくれている姿を見ると、頑張ろうという気持ちになります。
あと、第2話で「トリンリン」がX(旧Twitter)でトレンド入りしたときはすごくうれしかったです! GP帯の連続ドラマへのレギュラー出演は今作が初めてだったので、クランクインする前はいつも以上に緊張していたのですが、「原作のまんまだ」とか「トリンリンが頑張ってる姿が良い」みたいな感想を見て、すごくうれしかったです。
――凜々を演じるうえで、意識したことはありますか。
第二話で凜々が初めて登場するシーンは特にカタブツ感を表現したくて、とにかく声を大きくしたり、直角の動きをしたり、カタブツ感を皆さんに伝えようと意識しました。
――監督からリクエストされたことはありますか。
最初の頃はカタブツ感を忘れてしまうことがあったので、「もうちょっとカタブツ感を出してください」とお話がありました。また、第2話で花屋のお客さんを追いかけるシーンでは、最初は普通に走っていたのですが、角を曲がるときに直角に曲がってみたら面白いんじゃないかという話になり、ロボットみたいな感じで素早く直角に曲がるようにしました。
――福本さんがNGシーンを出すことはあるのでしょうか?
結構出しています…。凜々は大声で突発的に話すことが多い役なのですが、大声で台詞せりふを言うと何を言っているのか分からなくなるときがあって(笑)。最初の就職活動の面接のシーンとかは、「あれ、なんだったっけ…?」ということがありました。
――凜々とご自身で共通する部分はありますか。
どちらかというと私も根は結構真面目な方なので、演じていて違和感を抱くことはあまりないです。ルールも気にするタイプなので、当たり前のことですが、赤信号は絶対渡らないとか、優先席には座らないとか、小学生の頃に教えてもらったようなことは今でもやっています。
――これまでの撮影を振り返って、印象に残っていることはありますか。
第2話はせりふが多かったので、すごく大変でした。「ミニマムバイアブルプロダクト」とか、企業の方が使うような用語は普段使わないので、調べるところから始めました。せりふを丸暗記するのではなく、ちゃんと意味を理解して、皆さんにもわかっていただけるようにすることを心掛けました。
――第2話では、凜々が桐姫(今田美桜)に問い詰められるという緊迫感のあるシーンがありましたが、現場でも緊張感はありましたか。
ありましたね。あのシーンはクランクインする前に、みんなで集まって読み合わせをしたシーンなのですが、撮影で全員衣装を着て、広い中華店のど真ん中で桐姫に面と向かってあのせりふを言われるのは、読み合わせのときと雰囲気がガラリと変わってすごく緊張しました。
――桐姫を演じる今田さんの印象を教えてください。
今田さんが演じる桐姫は、威厳があって、いつもハッとさせられます。お芝居とわかっていても少し怖い印象があるのですが、撮影の合間に今田さんとお話するとすごく気さくに話してくださって、優しい方です。
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