山本耕史が撮影現場で目撃した中村倫也の様子を明かす「居心地がよさそうな感じ」<ハヤブサ消防団>

2023/09/07 10:00 配信

ドラマ インタビュー

山本が俳優・中村倫也を分析


――撮影をしている中で楽しかったエピソードは?

第3話なのですが、ハヤブサ地区に中山田が遊びに行く回が楽しかったです。ゴルフをやったり、釣りをしたり、登山というよりも遭難してしまうのですが、今まで経験した編集者役のイメージとは大きく違いましたね。

普通ドラマで編集者の役というと、編集部などの屋内シーンや市街地のシーンがほとんどで、大自然の中の屋外ロケってあまりないんです。なので、自然に触れられたロケは癒やされるものがありましたね。

――現場の様子を教えてください。

僕は倫也くんとのシーンが9割を占めていますが、たまに皆さんとのシーンもあるという感じでした。ハヤブサ地区の酒飲みの憩いの場「居酒屋サンカク」の店主・賀来を演じている福田転球さんとすごく仲よくさせていただいているので、撮影前から一緒にお芝居できることが楽しみでした。

皆さんほとんど顔見知りで、共演もしていたりする方が多いので、カメラが回っていない時の方が面白いんじゃないかというくらいワイワイした現場でリラックスして過ごさせていただきました。

――先ほども中村さんのお話が出ましたが、中村さんはどんな俳優ですか?

役によって立ち振る舞いが全く違います。今回は、これまで倫也さんが共演したことのある先輩方が多くいらっしゃる現場で座長を務めているので、すごくリラックスしていましたし、居心地がよさそうな感じです。

前は倫也くんよりも若い子たちがたくさんいるドラマだったので、どうしても自分が引っ張っていかなければならないという思いが無意識に出てしまっていたように感じましたが、今回はベテランと呼ばれている先輩たちの中でのお芝居なので、心強さもあったでしょうし、頼り切っていたように思います。

――次は原作の池井戸さんについてお聞きします。実際にお会いした印象は?

物静かな方でしたが、作家というお仕事をなさっていることもあり、見ているものに対して鋭い目をしている印象でした。あくまでもこれはイメージなのですが、明確なことしか口にしないと言いますか、それでいてどこかゆとりもあり、笑顔もあり、人間として本当に素晴らしい人だなと思いました。

「めちゃくちゃ頭がいい人なんだろうな」ということが、一つの言葉や行動から全てにあふれていました。ただ頭がいいではなくて、「クレバー」という表現があっているかもしれません。

――お会いする前と後では印象は変わりましたか?

大きな変化はなかったです。ただお会いする前は、作家というのは表に出て来られるお仕事ではないので、池井戸さんについて、「どんな人なのかな」と想像をしていました。実際にお会いしてみると、これまで素晴らしい作品を世に出してきたらしい風貌や風格を持ち合わせていましたし、想像通りだなと思いました。

また、今回の作品以外の色々なお話もさせていただいたのですが、演劇がお好きだということを教えていただきました。池井戸さんは、僕らの出演している作品も見てくださっているらしく、僕らも少なからず、インスピレーションが湧くお手伝いができていたら幸せだなと思いました。