コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップするのは、漫画配信サービス「GANMA!」で連載しているキシリモさんの作品『隣の天使』だ。
同作は、隣席同士である中学生の男女の甘酸っぱい青春を描いたショート漫画。7月29日、X(旧Twitter)の投稿には8.3万の「いいね」が集まり、さらに「ザ・青春!!」「こうなりたい人生だった」といったコメントも。作者のキシリモさんに同作を描いたキッカケや裏話について伺った。
女子中学生の千鳥は、隣の席に座る男子・久ヶ原が嫌いだった。うるさい、子どもっぽいなど様々な理由を挙げるが、“隣の席も悪くない”と思う瞬間がある。
それは久ヶ原が授業中に眠り、その時に少年のようなあどけない寝顔を見れること。ぼうっと眺めていると、自然と頬が緩んでしまう。こっそりとノートに久ヶ原の寝顔を描きながら「一生寝てればいいのに…」と思っていた。
一方で男子中学生の久ヶ原は、隣の席に座る千鳥が怖いと感じている。いつも怒っている様子で、彼にとってよくわからない存在だった。しかし自分が授業中に寝ている時は例外で、なぜか千鳥は微笑んだ顔で久ヶ原を眺めていた――。
男女2人の視点で描かれた、じれったい関係に胸をときめかせる読者が続出。ネット上には、「千鳥の不機嫌からデレ顔のギャップがたまらん」「それぞれの視点から描く形がとても良き」「その笑顔は販促だ…尊死してしまう」といったコメントが多数寄せられていた。
――『隣の天使』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
仕事の方の漫画制作に追われていた時期だったので、気晴らしに何か全く違う漫画を描きたいな~と思い、あの作品ができあがりました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
久ヶ原の寝顔と、千鳥ちゃんが微笑んでるシーンです。可愛くなるよう頑張って描きました!
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
一番最後のページで、千鳥ちゃんに対してドキドキしてる久ヶ原のコマがお気に入りです。赤面する男子が好きです…。
――「寝ている横顔を見つめる」「相手もそれに気づいている」という設定は、どのような時に思いついたのでしょうか?
よく「天使の寝顔」という表現をすると思うんですが、普段はうるさいクラスメイトがそんな天使のようなあどけない顔で寝てたらキュンとしちゃうよな~みたいな妄想が先にあって、そこからタイトル(隣の天使)をつけました。
それでいざ描き始めたら、3ページとかで終わってしまって物足りなかったので、今度は隣の天使というワードから「普段は無愛想で近寄りがたい女子が見せる、天使のように慈愛に満ちた微笑み」のシチュエーションを考えてあの形に至りました。
――他作品でも男女の恋模様を描くことが多いようですが、男女の物語を描く際に意識していることはありますか?
作品によって意識するポイントは異なってくるんですが、一貫して同じなのはギャップですかね。○○︎だと思ってたら実は××だった…みたいなのを描くことが多いです。
――今後の展望や目標をお教えください。
ありがたいことに、前回ザテレビジョンさんに取り上げていただいた拙作『ダメドルと世界に1人だけのファン』が本格的に連載となったので、まずはそちらをもっと盛り上げていきたいです!あとは隙を狙って、また今回みたいな短い漫画を定期的にあげたいんですけど、体力がなかなか…。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
読者様の温かい応援にいつも元気をもらっています、本当にありがとうございます…!この感謝を作品で返していけるよう頑張りますので、引き続きのんびり見守っていてくださると嬉しいです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)