俳優の浜辺美波が9月4日、都内で行われた映画「ゴジラ-1.0」完成報告会見に、共演の神木隆之介、山崎貴監督、製作の市川南氏と共に出席。ゴジラにテンションが上がる理由を分析した。
本作は、1954年に初めて姿を現して以来、日本のみならず世界中を魅了し、衝撃を与え続けてきた怪獣「ゴジラ」の70周年記念作品にして、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目の最新作。連続テレビ小説「らんまん」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)に出演中の神木と浜辺が、本作で再び共演する。
撮影はグリーンバックで行われたと明かす神木は、「実際にどうなるか分かっていないままやっていた」と回顧。実際に完成した映画を見た感想を聞かれると「そこにいましたね、ゴジラが。恐ろしかったです」と口にし、「『ゴジラの映画を見ている』っていう感覚じゃなくて、『あ、やばい、いる』っていう。自分まで息を潜めてしまうような臨場感が本当にありました」と語った。
また、浜辺は「『見る』というよりも、『感じる』『体感する』という言葉が分かるくらい、近いし、迫りくる感じがある」とゴジラの迫力を表現。さらに、「ゴジラというものを見ると、もちろん恐怖はあるんですけど、テンションが上がるというか。日本の大怪獣というゴジラを見ると心拍数が上がるのは、遺伝子に刻まれているんだなと。そんな体験ができました」とその魅力についても分析した。
そして、そんな本作を一言で表すよう求められた浜辺は「『夢』。撮っている時は夢見心地のような感覚があって、『ゴジラがどう出演してくるんだろう』みたいなこともありましたし、出演できるという喜びもございましたし、そういういろんな意味での夢」と回答。
一方、神木は「見よ、これが絶望だ」と答えたが、浜辺の答えとのニュアンスの違いに「俺、間違ってる?」と不安をのぞかせ、山崎監督は「『夢』『絶望』と来たら、『再生』。最悪な状況の中で、それでも人は諦めないんだということをちゃんと描きたいなと思って」と語っていた。
映画「ゴジラ-1.0」は、11月3日(金)より全国公開。
◆取材・文=山田健史