創立100周年を迎えるウォルト・ディズニー・カンパニーが、ディズニーランドの人気アトラクション“ホーンテッドマンション”を実写映画化。9月1日に公開された「ホーンテッドマンション」を手掛けたジャスティン・シミエン監督が物語に込めた想いを明かした。
本作はアトラクションを忠実に再現し本格的な世界観を体現している。カリフォルニアのディズニーランドでキャストとして働いていたという異色の経歴を持つシミエン監督をはじめ、アトラクションに並々ならぬ想いを持つ製作陣が手掛けた本作は、アトラクションオマージュが画面の隅々にまで感じられる一作となっている。
そんな本作で描かれるのは、“ホーンテッドマンション”の謎を解き明かす物語。ゴーストを信じない心霊写真家・ベン(ラキース・スタンフィールド/吹替え:八代拓)、調子が良すぎる神父・ケント(オーウェン・ウィルソン/吹替え:片岡愛之助)、何かと大げさな霊媒師・ハリエット(ティファニー・ハディッシュ/吹替え:土屋アンナ)、幽霊屋敷オタクの歴史学者・ブルース(ダニー・デヴィート/吹替え:温水洋一)というクセモノ揃いの心霊エキスパートたちが館に集い、1000人目の仲間を迎え入れようと待ち構えるユニークなゴーストたちと交わっていく。
アトラクションをこよなく愛するシミエン監督は今回、その物語の中に私たちが普段向き合っている深いテーマも描き出したとしている。「私が初めて作った映画『ディア・ホワイト・ピープル』やそれがシリーズ化された『親愛なる白人様』のような人道的なテーマを皮肉と共に綴る作風は、私のトレードマークとなっています。
今回、『ホーンテッドマンション』の脚本と出会ったとき、その作風を活かして、ディズニーのレガシーを新鮮な面白さで扱いながら、予想外な形で人の心に響かせることができると思いました。この物語は、観客たちに私たちが人生で最も恐れている事に立ち向かう方法を楽しく見せてくれるのです。壮大な映画としてのポテンシャルがありながらも、同時に、悲しみについて、そして悲しみを抱きながらどう前進するのかについて語っていて、そこが人々の心に強く響くメッセージでもあると思います」とも話している。
また、日本語吹替版声優を務めている片岡愛之助も「あのアトラクションを映画館で楽しめる。しかも、ただただ怖いだけでなく笑えるし、泣けるところもある。恐怖と笑いと感動が詰まっています!」とコメントした。
物語の中でベンたちは、ユニークなゴーストたちと触れ合いながら、彼らがなぜ館に住み憑いているのか、その理由を知ることとなるが、実はそのドラマの中には私たちの身近にある“人との別れ”というテーマが描かれている。そしてまた、それを乗り越えていくためのポジティブなメッセージがこの物語に込められている。
なお、本作と同様にディズニーランドのアトラクションをモチーフとして制作された実写映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」シリーズはディズニープラスで配信中。
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