――2023年はディズニーが創立100周年のアニバーサリーということで、土屋さんが100年後も残したいものは何ですか?
きれいな海。未来の子どもたちも「海は青い」と言える時代になっていたらいいなと思います。地球上に人間がいる以上、ある程度汚れていくのは仕方がないことだと思いますけど、だからこそ何とか食い止める方法や今よりもひどくならないようなことを考えていきたいし、考えなくてはいけない。
この先も地球が残って人間が生きて行ける環境を保つためにも、今何とかしないといけない。微力ながら自分もできることをやっていきたいと思っています。
――ディズニー作品との“出会い”で人生が変わったという人もいると思いますが、土屋さんにとって大きな出会いだったなと感じる人や作品はありますか?
ナンシー・ウッドさんがネイティブアメリカンの詩集を訳した「今日は死ぬのにもってこいの日」が大好きです。“家には笑いがあって畑も耕す必要がないぐらい満ちていて幸せだから今日は死ぬのにもってこいの日だ”というようなことが書かれていて。人の手は人を愛せるけど人を殺すこともできるとか、いいことも悪いこともしっかりと伝えていて「さぁ、あなたはどうしますか」って投げ掛けてくる。
ただ、そこには答えが書かれていない。何でもそうだと思うんですけど“右ならえ右”ではなく、自分で判断して自分の生き方で行動しなければいけないと思わせてくれた詩集です。
――その詩集には、いつ頃出会ったんですか?
中学3年生頃だったと思います。他の人たちとの関わり方が大きく変わってくるということを考えたらすごくいい時期に出会いました。何に感謝して生きていくべきなのか。みんなと同じでなければいけないというわけではなく、もっともっと自分らしく生きていいんだということに気付かせてくれた本。
でも、こういうことを話したりすると周りから「理屈っぽい」とか「面倒くさい」って言われちゃうんですけどね(笑)。
◆取材・文=小池貴之
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