【漫画】幽霊が出ると噂の公園で不思議な女子高生に一目惚れ…後半のどんでん返しな展開に「そう来たかあ…」の声

2023/09/08 18:30 配信

芸能一般 インタビュー

この公園には幽霊が現れる噂がある…画像提供/のりしろちゃんさん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家・のりしろちゃんさんが描く『公園で不思議な少女に一目惚れした話』をピックアップ。

X(旧Twitter)で2023年8月12日に投稿したところ、6万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、のりしろちゃんさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

男子高生が公園で不思議な女子高生と出会い恋に落ちる

『公園で不思議な少女に一目惚れした話』より画像提供/のりしろちゃんさん

高校3年生の三鷹勲(みたか いさむ)は、下校途中の公園でブランコに揺れる女の子“出水芽衣(いずみ めい)”と出会い、一目惚れした。

勢いに任せて声をかけ、連絡先を聞こうとするも「携帯ない」と言われてしまう。今時、携帯を持っていない女子高生なんているのか…暗に断られたのかも…と落ち込む勲に、芽衣は「家にあるから明日持ってくる」と、再会と連絡先交換の約束をする。

次の日、勲が部活終了後に公園へ向かうと、昨日と同じようにブランコに揺れる芽衣が待っていた。今日は携帯を持ってきている。そして、趣味や好きなものの話など、会話を進めるうちに、勲は「カラオケとか行く?」と提案。しかし、芽衣は「ここ(公園)がいい」と答えた。

続けて、公園に幽霊が出る噂について話し出す。ここの近くで交通事故に遭った高校生が幽霊として現れるというのだ。しかし、勲は幽霊を信じないようで、さらに「もし幽霊だろうが化け物が出ても 俺が…出水さんを守るから」と口説くようなセリフを言う。

良い感じの雰囲気の中、夕方になり芽衣の門限を気にした勲は家まで送ると伝えたが、芽衣はもう少し公園に残ると答えた。そして――

“「幽霊はなかなか家に帰りません」なんでだと思う?”

と、意味深なことを言うのだった。今日は怖い話ばかりするなぁと不思議そうにする勲だったが、からかわれているのかもと思い、「やり残した事があるんじゃないか?燃え上がるような恋とか」と言って、芽衣の手を握る。恥ずかしがる芽衣に、やり返してやったとばかりの勲は、嬉しそう表情を浮かべて家へ帰っていった。

そしてまた次の日。勲は芽衣に“幽霊が出る公園にいるのは怖くないのか?”と尋ねる。芽衣は「本当に怖いのは人間だよ」と答えた。芽衣にはつらい過去があったのだ――。

それからも何日も勲と芽衣は公園で待ち合わせして、会話を重ねた。最初は勲の片思いだったが、いつの間にか芽衣も勲を好きになっていた。しかし、芽衣には答えを出せない。それは、幽霊だから…。勲は伝えた。

「幽霊でも妖怪でも構わない 君が好きだ!」

すると、芽衣は涙を流した。そして本当のことを伝える決意をする。公園の中でも見晴らしのいい丘に二人で座り、芽衣が伝えた。

「(勲の)弟さん あの日言ったこと 今でもずっと後悔してるって」と――。

物語はここから大どんでん返しへ向かう。気になる続きや結末は、ぜひ漫画で確認してほしい。

作者・のりしろちゃんさん「実は最後は違うオチの予定だったんですよ」

『公園で不思議な少女に一目惚れした話』より画像提供/のりしろちゃんさん

――『公園で不思議な少女に一目惚れした話』を描こうと思ったきっかけや理由などをお教えください。

「お盆に幽霊の話を描きたい!」とずっと思ってました。

去年のお盆に描いた作品なのですが、当時はそこまで大きな反響はありませんでした。

自分の中ではとてもお気に入りで、ちょうどお盆だったので今年再掲したという流れです。

――今作を描くうえで、特に心がけたところ、大切にしたことなどをお教えください。

読者の反応をみる、というのは特に大事にしていました。

実は最後は違うオチの予定だったんですよ。でも読者の反応を見て変えました。

変えたからこそ、こんなに多くの人に評価して頂いたのだと思ってます。

読者の皆様の反応には、いつも本当に力をもらってます。ありがとうございます。

ちなみに没エンドはKindleインディーズにて無料公開中です。よかったら是非。

――作品の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

29~32ページは、思った通りの反応がたくさん貰えて嬉しかったです。笑

ラストシーンも、夏っぽいエンドでお気に入りです。

随所に工夫を凝らした作品なので、どの話どのシーンもお気に入りです。

――読者からは、“泣いた”という声や物語のどんでん返しな展開に大きな反響が寄せられていました。多くの人からの反応をどのように受け止めていらっしゃいますか。

本当にありがたいです。

人を泣かせるって、結構凄いことだと思うので誇らしくもあります。

描いてよかったと思うし、これからも漫画描いていこうと力を貰えます。

改めて、こちらこそ読んでいただいてありがとうございます!

――今後の展望・目標をお教えください。

一人でも多くの読者を獲得したいです。

商業誌で2作品、原作を担当している作品があるので是非そちらも読んでいただけると嬉しいです。

※のりしろちゃん原作漫画(『オタクに優しいギャルはいない!?』は月刊コミックゼノンにて連載中、『気絶勇者と暗殺姫』は週刊少年チャンピオンにて連載中)

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

これからも面白い作品をたくさん描けるよう頑張ります!

是非、今のうちから推していただけると嬉しいです。

皆様の期待を裏切らないよう、精進します!

今後ともよろしくお願いいたします。