――さて、今回の新曲「命日」は、テレビ朝日系列で放送されているドラマ「ハヤブサ消防団」の主題歌として書き下ろされたものです。オファーが来たときはどう思いましたか?
元々、自分の曲は自分の色にしたいし、自分の話を書きたいし、そもそも音楽は自分が書きたいと思ったときに書きたいタイプなんです。でも今回は、池井戸潤さんの原作小説を読んで面白そうだなと思いました。
また、監督さんやプロデューサーさんたちとミーティングをさせていただく中で、スタッフのみなさんの人柄の良さや私に対する信頼をすごく感じられて。「ちゃんみなさんの解釈でいいので、好きにやってください。面白いものを作ってください!」と言ってくださったので、ぜひやらせてほしいとお受けしました。
――どんなふうに作り始めたんでしょうか。
私の中では、やっぱりハヤブサという田舎の土地でいろんな事件が起こる物語なので、「田舎」がキーワードとしてありました。そこから広げて、スナックでハヤブサの人たちが歌っているイメージが漠然と浮かんできたんです。そうして歌謡曲にたどり着いて、歌謡曲を研究して作りました。
――具体的にはどのあたりの歌謡曲ですか? 山口百恵さんの「プレイバックPart.2」を参考にされたのかなと思いましたが。
特にこれという曲はないんです。ただ、歌謡曲全般を聴き漁ったので、言われてみれば確かにそのあたりの雰囲気が強く出ているかもしれないですね。私らしさみたいなものは最後のラップのパートだけにして、全体的な歌い方は歌謡曲の時代感を反映させました。作詞と作曲はほぼ同時進行で、フリースタイルのように歌いながら歌詞を入れていきました。
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