西田尚美×香音、MEGUMIプロデュースのシスターフッドドラマ『くすぶり女とすん止め女』でW主演に決定「自分と重ね合わせながら台本を読みました」

2023/09/07 07:00 配信

ドラマ 速報

プロデューサー:井上穂乃香・原口真鈴(テレビ東京)コメント


「もう”私なんか”っていうのやめませんか?」

何歳であっても、どんな自分であっても受け止めたい、愛したい。そんなメッセージが込められた本作は、40代・50代であるMEGUMIさんや原案者ふちさんと、20代の私たちが抱えている現代の生き辛さ・女性ならではの悩みをぶつけ合い完成しました。

MEGUMIさんと企画を進めていく中で、「プロデューサー・女優業と子育てもしながらこのプロジェクトをやっているなんて、どういうこと…?」と思うことが多々ありましたが、雑談しているとパワフルさの裏側には苦労もあるようでした。一方の MEGUMIさんも、私たちのことを「スマートに生きているように見えたのに、意外と恋愛や仕事に失敗して投げやりになったり、繊細なところがあるんだ」と感じていたようです。そんなギャップの面白さから、世代を超えたシスターフッドドラマが生まれました。

失敗しないように、傷つかないように踏ん張って生きているけど、本当は誰かに認められたい。心に鎧を纏っているのは、強くあろうとしないと社会に消費されるから。そんな令和の等身大のほのかという女性を、Z世代から支持を集める香音さんに演じていただけたことで、きっと共感していただけると思います。

ほのかが郁子という異なる世代を生きた女性と出会い、それぞれの視点の社会の見え方や女性の悩みを共有していく中でどう変わっていくのか。努力しているのにその場で足踏みしているような感覚や、どこか自分にブレーキをかけてしまうこと、いつの時代もあると思いますが、”私なんか”を脱却して、小さな一歩でも前に踏み出したくなるドラマです。ぜひご期待ください!

監督・脚本:太田勇(テレビ東京)コメント


きっかけは2022年のドラマ(『完全に詰んだイチ子はもうカリスマになるしかないの』)の現場でした。入社1、2年目の原口さん、井上さんと話していた時に、彼女たちから「ハラスメントしてないよね? ハラスメント」の話を聞きました。これは、何かあるとすぐ年配の社員が「今のハラスメントじゃないよね?」と確認してきて、なんとも思ってないのに謝られたりするのが少ししんどいという話でした。

僕が若い頃は、収録中にミスしたら殴る蹴るは当たり前、先輩の編集に付き合わされて、やることと言えば先輩のタバコを買いに行くことくらいなのに、徹夜で起きていた、今思えば、ガチのハラスメントの時代でした。井上さん、原口さんの話をMEGUMIさんにすると、MEGUMIさんも僕世代なので、「へえ」と驚いてました。その時に、世代間の違うダブル女性主人公のバディものをしたらいいんじゃないか、というぼんやりとしたアイデアが生まれました。

今回、西田尚美さんとは初めてご一緒させていただきます。いろんな映像作品で西田さんを拝見していて、透き通った品のある俳優さんだと思っていました。今回、西田さんに演じていただく郁子は、泥臭く昭和の匂いのするカッコ悪い不器用な女性です。どんな役を演じても独特の品を出す西田さんが、究極に泥臭い郁子を演じたらどうなるんだろう、と思いオファーさせていただきました。

もう1人の主演は香音さんです。香音さんに演じていただくほのかは、Z世代のテレ東女性プロデューサー2人の意見を強く反映した役どころです。そのため、Z世代の感覚を持つ俳優さんにお願いしたいと思っていました。 そんな時に、香音さんの顔が浮かびました。

香音さんには、去年、別のドラマ(『何かおかしい』第5話)に本人役で出ていただきました。お会いするまでは、お父様は芸能人ですし、見た目も華やかなので、もっと浮世離れしたお嬢様かと思ったのですが、びっくりするくらい普通の子でした。芸能の仕事をしていても普通の感覚を忘れないように、気をつけていらっしゃるような印象を持ち、今回、ピッタリなのではないかとオファーさせていただきました。

現在、撮影中ですが、他のキャストもびっくりするくらいハマり役です。俳優の皆さんが、台本に魔法をかける瞬間に毎日立ち会えて、とても幸せな現場です。

原案:ふちいく子コメント


ドラマ・書籍のタイトルにある「くすぶり女」とは、やる気がない女性ではなく、何かをやりたい気持ちはあるけれど、どう踏み出せば良いのかわからない女性をイメージしています。かつての私が正にそうでした。このドラマ・書籍を通じて、社会人経験ゼロの専業主婦であった私を変えてくれた上司やお客様との関わり方のヒントを得ていただいたり、性別や年齢、学歴、経験など今置かれている環境もすべてプラスへ変えて、「くすぶり女」が一歩踏み出すきっかけになるとうれしく思います。

関連人物