スペシャルドラマ「あの日見た花の名前を僕等はまだ知らない。」(2015年)のメンマこと本間芽衣子役で話題を集め、2016年には麻雀漫画の実写ドラマ「咲-Saki-」で連続ドラマ初主演。2017年も続々と話題映画への出演が決定するなど、メキメキと演技派女優の頭角を現す彼女に、最新出演作・映画「君の膵臓をたべたい」(7月28日金曜公開)への思いをインタビュー!
――「君の膵臓をたべたい」というインパクトのあるタイトルですが、最初に聞いたときはどんな印象を持ちましたか?
単純にどんな話なんだろう?って。ホラーみたいには思わなかったんですけど、ストーリーもテイストもまったく見えてこなくて……。すごくインパクトのあるタイトルだなって思いました。でも原作や脚本を読ませていただいて、そうだったんだ!と。衝撃でしたし、このタイトルに込められている思いを感じて、素敵だなと思いました。
――演じた“桜良”という役についてはどう感じましたか?
原作に出てくる言葉が本当に素敵で。とくに桜良ちゃんの台詞はすごくかわいらしくて、桜良ちゃんって女の子が好きになりましたし、演じさせていただくのが楽しみになりました。
――どんな風に演じようと思いました?
桜良ちゃんはみんなに愛されている女の子で、ちょっとズルイところもありながらも笑顔がすごく印象的で。精一杯笑って、笑顔をふりまくような女の子を演じられたらなと思いました。その笑顔も、周りに心配をかけないように笑っているという面もあるので、演じるときも思いを込めて、丁寧に笑うように心掛けました。
――演じる上で難しかったところは?
最初のほうの撮影で【僕】と図書館でたくさん会話するシーンがあったんですけど、そのテンポ感を出すのが難しかったです。桜良ちゃんはパッパッとテンポ良くコミカルに返すんですけど、その感じがなかなか摑めなくて……。テンポ感については監督ともたくさんお話しさせていただいて、徐々に摑んでいくっていう感じでしたね。
――【僕】役の北村匠海さんとは2人のシーンについて何かお話をされたりしましたか?
役について話すってことは、まったくしてないですね。お芝居しながら徐々に【僕】と桜良の間合いを摑んでいくという感じだったと思います。お互いに1人でいるのが大丈夫なタイプだったので、現場でも絶妙な距離感でした(笑)。
――北村さんのほか、親友の恭子を大友花恋さんが演じるなど年齢の近い共演者の方もいましたが、現場の雰囲気はどうでしたか?
私本当に、(共演者の方に)自分から話しかけに行くのはすごく苦手なんです。でも、花恋ちゃんがお姉ちゃんのようにたくさん話し掛けてくださって。撮影が終わる頃には花恋ちゃんの部屋に遊びに行ってお話しするくらい、仲良くさせていただきました。映画の中でも親友の仲だったので、現場でもたくさんお話させていただいて、楽しかったです。
――今回の作品や役についての話が多かったんですか?
それだけじゃなく、お仕事の話も。例えば、前の現場がすごく大変だったとか。そういう話もこれまで年齢の近い方としたことがなかったので、すごく新鮮でした。
――桜良という難しい役を演じている中で、相談できる相手が身近にいたのは心強かったですね。
そうですね。話すことで心が軽くなりました。とくに撮影の最初のほうは悩むことも多かったので。私も花恋ちゃんも同じことで悩んでいたり、まだ探りながら演じていたりってことがあったので、それを共有できて。本当、お姉さんのようでした。
――また、12年後の【僕】を演じた小栗旬さんとのシーンはいかがでしたか?
小栗さんとのシーンは少しで、なかなかお話できなかったんですけど、とくに印象的だったのが、小栗さんが来てから台風の進路が変わったこと(笑)。台風が接近していて、どうしようってなってたんですけど、小栗さんが「いや、台風はどっか行くから」と言ったら、本当にいなくなっちゃったんです。さすがだなぁって。私もこういう風に言えたらいいなって思いました(笑)。
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