――映画撮影中、印象的な思い出ってありますか?
博多のシーンは私自身も楽しく、笑顔も桜良ちゃんとして精一杯笑えていたかなと思うのですごく好きです。膵臓の病気を患っているということで、撮影期間中はご飯の食べる量も少し抑えていて。なので、博多に行っても撮影の合間に食べに行ったりもできなかったんですが、本番のときに博多名物を初めて食べることができて、リアルに感動しました(笑)。なので、すごく印象に残ってます。
――博多のシーンは本当に楽しそうなのが伝わってきました。浜辺さんも食べるのが好きとのことですが、あのシーンは素に近かったりしますか?
そうですね。桜良ちゃんと私は全然違うなって感じることが多かったんですけど、そういう中で共通する部分はやっぱり食べ物だなって。ラーメンとかを見てはしゃいじゃうっていうのは、自分の素に近いと思います。
――違うと思うのはどんなところですか?
誰かにとって太陽になるような雰囲気や、相手との壁をぶち破って距離を近づけるっていうのは、なかなかできることじゃないと思います。とくに私は、質問するのもためらうくらいなので……。桜良ちゃんの距離の詰め方はすごいなって思いますし、いい意味でグイグイ入っていける強さは私にはないところです。桜良ちゃんを演じて、自分ももっと明るくなりたいなって。いつの間にか明るくなっていたらいいなと思います(笑)。
――完成した作品を見て、いかがでしたか?
【僕】が大人になってからのシーンは私も試写会で初めて見たんですが、自分でも恥ずかしいくらい号泣しちゃいました。自分が出演した作品を見て泣くなんてなかなかないんですけど、今回は作品として純粋に感動してしまって。この作品に込められたメッセージがみなさんにも届いたうれしいです。
――“キミスイ”公開後、今年9月30日(土)には映画『亜人』の公開が控えています。この作品では佐藤健さんと共演されていますが、ご一緒した印象は?
佐藤さんとは兄妹の役で、一緒のシーンも多かったんです。原作と映画とではちょっと違う部分もあったので、最初の段階から役についてとか、2人の距離感だったり、詳しくお話しさせていただいて。現場でもお兄ちゃんのように話し掛けてくださったこともあって、すごく心強かったです。
――デビューして6年、主演も含めて出演作も増えてきましたが、今後、挑戦してみたい役はありますか?
お声を掛けていただける作品はすべて挑戦したいんですけど、私はとくにミステリー小説を読むのが好きなので、そういう作品に携われたらいいなと思います。小説では謎を解決するような役にワクワクするので、そういう役をできるような女優さんになりたいなって。今回の“キミスイ”もそうですし、次の『亜人』もなんですが、これまで病気だったり、か弱かったりという役が多くて。ロケで病院とかよく行くなぁと思ってて(笑)。今はそんな女の子っぽい役が多いですけど、いつかもっとパキパキとした役ができたらいいなと思います。
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