<呪術廻戦>メカ丸の悲しい最期に「情緒が焼け野原」「こんな鬼畜な作品なの?」と悲鳴 「五条悟現着」のパワーワードで渋谷事変突入

2023/09/08 15:00 配信

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アニメ「呪術廻戦」第7話が放送(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 (C)Sumzap, Inc./TOHO CO., LTD.

アニメ「呪術廻戦」(毎週木曜夜11:56-0:26ほか、TBS系、ABEMA・ディズニープラスほかにて配信)の第2期7話(第31話)「宵祭り」が9月7日に放送された。メカ丸こと与幸吉(CV.松岡禎丞)と真人(CV.島崎信長)の戦いが今話で決着。物語はついにハロウィンの渋谷に移り、「渋谷事変」に本格突入した。(以下、ネタバレを含みます)

メカ丸=与幸吉が夢想していた願い


究極メカ丸絶対形態で真人に挑んだ与。彼が内通者となり呪詛師に情報を流していたのは、その交換条件として、真人の無為転変で五体満足な体を得るためだった。振り返れば第1期16話であったパンダとの戦闘時、叶えたいことを問われた与が思い浮かべたのは、京都校の仲間たちの姿。「いつか…みんなと一緒に…」とつぶやき、生命維持装置から出て、歩いていく願望の絵も添えられていた。

このときに語られているが、与は伏黒甚爾と同じく、生まれながら肉体に強制された天与呪縛を持つ者だ。ただし、呪力ゼロと引き換えに超人的な肉体を得た甚爾とは真逆に、与は体の欠損を代償に強力な呪力を持って生まれている。月明かりにも焼けるほど脆い肌のため、生命維持装置のある地下室から出ることも叶わない。そんな彼にとって、生身の体で仲間たちと会うという、ともすれば些細なことは、たとえ高専を裏切ることになっても叶えたい夢であったのだ。

「エヴァ」「グレンラガン」を彷彿させる強烈なアクションに目を奪われがちだが、その表層を取り払えば真人との戦闘は、京都校の仲間たちに想いを馳せながら戦っていた与の必死の覚悟が強く表れているシーンであった。何よりメカ丸流の「シン・陰流 簡易領域」は、ずっと見続けてきた三輪霞(CV.赤崎千夏)への想いの表れだっただろう。

そんな与の心と同調した視聴者たちからは、「一度も会えたことがないのに、自分の素顔も知らないのに、ここまで誠実に接してくれた彼女を何と引替えても守りたかったんだよね」「届かなかった願いと三輪ちゃんのいい子っぷりが切ない」「呪術廻戦てこんなに鬼畜な作品なの? 本誌勢とか毎週どんな気持ちで耐えてるの?」「情緒が焼け野原になる」といった、涙ながらのコメントが相次いで投稿されていく。真人との戦いの最後にあったのは、学校で物言わぬメカ丸と共にいる三輪の姿と、機能停止して光を失った究極メカ丸の無残な残骸だった。