Hey! Say! JUMPの中島裕翔が9月8日、都内で開催されたPARCO劇場開場50周年記念シリーズ「ひげよ、さらば」の初日前会見に出席。初日への意気込みを語った。会見には、柄本時生、音月桂、忍成修吾、石田佳央、一ノ瀬ワタル、屋比久知奈、中村梅雀、脚本・演出を手掛けた蓬莱竜太氏も登壇した。
同舞台の原作は、作家・上野瞭氏の同名小説。記憶をなくした猫・ヨゴロウザ(中島)が、とある峠で野良の隻眼の猫・片目(柄本)と出会うところから物語は始まり、そこから起こる愛と裏切りを、猫たちを擬人化して描く。9日から30日(土)の期間は渋谷・PARCO劇場、10月4日(水)から9日(月・祝)は大阪・COOL JAPAN OSAKA WWホールにて上演される。
2年ぶりの舞台出演、PARCO劇場では初主演を務める中島。初日への意気込みを求められると「『いよいよだな!』っていうのと、期待感と緊張感ってところです。でも、すごく安心してできる座組といいますか。和気あいあいとした作品で、チームワークがすでにできあがっているので、何があっても大丈夫だなって身を任せてやりたいと思います。楽しみです」と胸を張った。
これを聞いた音月は「和気あいあいと言われてましたが、みんな稽古場でどんどんチャレンジしていました」と振り返り、「アスリートのように高みを目指す方ばかりだったので、私もそこに便乗して、舞台をやっていけたらいいなと思います」と意欲を見せた。
柄本は、初日を前に「とても緊張しております…(笑)。一生懸命頑張って、猫をやれたらいいなと思っております」と吐露。唯一犬を演じる石田も「ヒットマンみたいな格好で一つもかめない、ミスれないような役なので、ド緊張しています。頑張ります…!」と口にした。
体の大きい猫・黒ひげ役を務める一ノ瀬は「猫好きっすから! 野良猫と野良犬の話なんですけど『野良猫って大変やな』っていうのがあって。俺はこの作品によって、少しでも猫や犬に優しい世界になったらいいなと思っています。頑張ります!」と言葉に力を込めた。これに中島は「そういった大きなメッセージもありますから!」と共感した。
最後に、上演を待っているお客さんに向けて、中島が「PARCO劇場開場50周年シリーズというすばらしい節目に、すばらしいストーリーやキャスト、スタッフに恵まれて舞台に立てるのは光栄なことです。この作品は猫の設定を借りて人間ドラマを描くという面白さなど、いろいろなエンタメ性が詰まっているいまだかつて見たことがないような舞台になると思うので、楽しみにしていてください。千秋楽まで無事に頑張ります。見てくださる方、応援してくださる方、そして、この座組のために一生懸命やりたいなと思います」とメッセージを送った。
◆取材・文=大野代樹