「癒やしのお隣さんには秘密がある」(毎週金曜夜0:30-0:59、日本テレビほか※TVer・Huluでも配信)の第10話が9月8日に放送。蒼真というストーカーと決別を果たし、藤子(田辺桃子)に平和が戻ってきた。しかし待ち望んでいたはずの平穏な日常を送るなか藤子は、ひと騒動がきっかけで自分の気持ちにどこか“欠けている”場所があることに気づく。(以下、作品のネタバレを含みます)
同作はWebコミックサイト「めちゃコミ」にて年間ランキング5位、「みんなの推し恋愛マンガ大賞」で“大人の恋愛部門”入賞を果たした同名コミックが原作。どこにでもいる普通の女性である主人公に迫るイケメン…という普通の恋愛マンガから一歩踏み出し、イケメンにとんでもない“属性”を持たせたことで話題に。
頑張り屋の主人公・蓬田藤子を演じるのは、「リコカツ」などの人気ドラマに出演した田辺桃子。W主演として、人気少女マンガ「わたしに××しなさい!」の実写化映画・ドラマを熱演した小関裕太が謎多きイケメン・仁科蒼真を務める。
同僚・先輩の支援もあり、ついにストーカー・蒼真は藤子の前から姿を消した。何不自由のない日常が戻ってきたのだ。朝起きて草に水をやり、仕事が終わればベランダでゆっくり晩酌を楽しむ…。蒼真と出会う前にあった、なんてことのない日常。
世話になった先輩・同僚たちを居酒屋に招いて、感謝のおごりパーティーも開いた。実家へ仕送りするために安アパートに住むなど、慎ましい生活を送る藤子には珍しい動き。ただ家にも帰れないストーカー騒ぎ中には大小問わず世話になった身なので、容赦なく「一番高いワインで!」と頼む皆の姿を見ても笑うのみだった。
大はしゃぎしたあと、めいめい帰途につく同僚たち。先輩・坂本省吾(武田航平)は藤子への恋心を自覚しながら、いまいち一歩踏み出せずにいた。酔った顔つきの藤子に「送るよ」と声をかけても、「逆方向じゃないですか」「あれからなにもないですし」と断られてしまう。しかし恋している相手だからこそ、坂本は「ホントになにもなくて、すごく平和で…。ようやく、もとの生活に戻れました」と話す藤子の強張りには気づくのだ。藤子は、自分の言葉通りには“いまの日常”を歓迎していない。
その夜、酔って帰った藤子は間仕切りの向こうから響いた「楽しかったんですね。今日は飲み会だったんですか?」という声に答える。穏やかな微笑みで藤子が話すのをゆっくりと待ってくれる蒼真。「はい、仕事帰りに。楽しくて、久しぶりにちょっと飲み過ぎちゃいました…」そこまで口に出して、間仕切りに穴など開いていないこと、その向こうに蒼真がいないことを思い出す。心地よかった酔いを覚ますように、びゅうと風が駆け抜けていった。
翌日、休日に出勤した坂本はデスクで仕事に励む藤子を発見。「休日出勤?」と問いかけると、藤子は「やり残したことがあったので」と微笑む。どこかいつも通りではない姿に、絞り出すように「何かあったら言えよ」とだけ伝える不器用な坂本。しかし藤子は「あれ以上のことはもうないと思うので。…あったら困りますしね。だから、大丈夫です!」と立ち上がった途端、崩れ落ちてしまう。
病院の診察によれば、原因は過労だった。駆け付けた藤子の弟・利宗(奥智哉)は、「どう考えてもあそこから」と藤子から蒼真と連絡を取らないように言われた日を思い出す。そして、意を決して蒼真へ「姉ちゃんが倒れました」とメッセージを送る。
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