【漫画】“え?気になる??”他人の沼を少し覗いただけなのに…オタクあるある漫画に「毎度の私」「ホラーだって…」の声

2023/09/14 10:00 配信

芸能一般 インタビュー

オタクの深淵を覗く時…画像提供/藍川蓮さん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、漫画家の藍川蓮さんが描く『オタク(の自分)こうなりがち〜沼〜』をピックアップ。

X(旧Twitter)で2023年8月17日に投稿したところ、10万件に迫る「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、藍川蓮さんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。

オタクの沼を覗くときは覚悟した方がいいかもしれない…

『オタク(の自分)こうなりがち~沼~』より画像提供/藍川蓮さん

今回紹介する漫画は、なんと2ページ。サクッと読める気軽さと、オタクにとっては激しく共感できる内容がクセになる作品だ。

主人公がSNS上で、テンション高めに沼にハマっているフォロワーの様子を傍観している。ちなみに、“沼にハマる”とは、ゲームやアニメ・漫画などのキャラクターに夢中になることを指している。

そのフォロワーの沼投稿を度々目にしていた主人公は、少しずつその沼が気になりだしていた。そして、ある時、ほんの出来心からちょっとだけ沼を覗いてしまう…。

すると、沼の中からフォロワーが現れ――

「え?気になる??」

フォロワーは主人公の体に腕を回し、真っ暗な沼に引きずり込みそうなインパクトのあるシーンで幕を閉じる。

本来であれば、SNS上の文字や画像だけのやりとりなのだが、体感として物理的なコミュニケーションのように描いている様子がとても面白い。そして、漫画を見た読者からは、「引き摺り込まれるのわかります」「まじでこれ」など共感の声が続出している。

『オタクこうなりがち』シリーズは、オタクなら数話読めばきっとクセになり、次の投稿が楽しみになること間違いなしだ。藍川蓮さんのX(旧Twitter)にて定期的に投稿されているため、ぜひチェックしてほしい。

作者・藍川蓮さん「皆さんのエピソードも知れて楽しい」

『オタク(の自分)こうなりがち~沼~』より画像提供/藍川蓮さん

――『オタクこうなりがち』シリーズを描き始めようと思ったきっかけや理由などをお教えください。

これは、自分の友人が、あまりオタクではないのですが、私の行動や言動を見て面白いよねと言ってくれたことや実際に自分がいろんなジャンルにはまった時に「あれ?なにか自分が好きなものの供給を浴びたときにする喜び方とか、沼への落ち方ってどんなジャンルでも似てたりする…?」と気づいたのがきっかけでした。

――シリーズを通して、作品を描く上で特に心がけていること、大切にしていることなどをお教えください。

表情豊かに、かつだいたいが2枚構成(時には3枚構成)なので、次への引きを作って最後のページで大ゴマでオチをわかりやすく描くということを徹底しておりました。

――今作を含め、シリーズを投稿すると多くのいいねと共に共感の声がたくさん寄せられています。読者からの反響をどのように受け止めていらっしゃいますか。

反応やコメントを含め、いつもいろんなジャンルの方が自分はこうだと教えてくださるので、個人的にそういった皆さんのエピソードも知れて楽しいですし、そこからさらに「あ、こういうところの感じ方も共通しているんだな」と分かり、次のネタになることもあります。

――藍川蓮さんにとって沼がある、推しがいる生活の魅力をお教えください。

やはり、一番として「楽しい」ということだと思います。

どんなジャンルでもその自分が好きなものを共有したり、一人で楽しむにしろなにかに夢中になってそれに「熱意」を注ぐということはなかなかできることではないし、その「熱意」があるといろんなやってみたいことが増えるのも魅力の一つだと思います。

――今後の展望・目標をお教えください。

今後も定期的に作品を更新しつつ、自分の商業での漫画も執筆して発信してゆけたらと思います。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

いつも共感の声や反応をいただきありがとうございます。「こちらが深淵を見ているとき…」といった言葉ではないですが、皆さんが私を見ているとき私も皆さんのコメントを見て「わかるー!!」と思うことが多いのでいただいたメッセージは大切に楽しんで読んでいます!

今後も色んなオタクの話も含め、私自身の漫画も投稿、掲載して楽しんでいただける幅を広げていければと思います。

この度はこんな光栄な機会をいただきありがとうございました!