ケネス・ブラナー(監督・製作・主演)が手掛ける最新作「名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊」が9月15日(金)に劇場公開される。この度、制作陣がミシェル・ヨーの起用を熱望した理由が明かされた。
本作は、全世界で20億冊以上出版され、「世界一売れた作家」として認定された“ミステリーの女王”アガサ・クリスティが生涯を通して書き続けた“名探偵ポアロ”シリーズより、これまで「オリエント急行殺人事件」や「ナイル殺人事件」を手掛けたケネスが新たに映画化した作品。
舞台はミステリアスで美しい水上の迷宮都市ベネチア。この世には亡霊も超常現象も存在しないと断言する“世界一の名探偵”ポアロは、「死者の声を聞ける」と断言するミシェル・ヨー演じる“世界最高の霊能者”レイノルズが開く降霊会に参加することに。そこで様々な超常現象が起こり、招待客が人間には不可能と思われる方法で殺害される。
本作で事件の鍵を握る人物を演じるミシェルは「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(2022年)で主演を務め、アジア人初のアカデミー賞主演女優賞に輝いた。この作品を観たケネスは、演技力に魅了されて「まさに比類のないアーティストです」と絶賛しつつ「ミシェルは表面的なものでしかないものに深みと人間性を与え、私たちに疑いや疑問を抱かせるような芝居ができるのです」と語り、共演を熱望した。
また、本作でも撮影監督として制作に携わるハリス・ザンバーラウコスも「彼女が演じるのはとても難しい内面的な役なのですが、彼女はこれまでの作品の経験により頭の一振りや、手の動きだけで、あまりにも多くの部分を表現できます。そんな彼女を常に起用したいと考えていました」とミシェルの持つ唯一無二の魅力が本作に必要だったことを打ち明けた。
なお「オリエント急行殺人事件」など"名探偵ポアロ"シリーズ過去作はディズニープラスで配信中。
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