原作もアニメもファンだったので、お話を頂いたときはとてもうれしかったです。しかし、骨格が自分とは全く違うキャラクターだったので「なぜ私に…?」とも思いました。役どころが賢人とコンビで、ちょっとコミカルなところもある悪役二人組と聞いて楽しみになりました。
アニメのアフレコは、普段自分たちが演じる時とは全くと言っていいくらい違う表現の筋肉を使います。「こういう時はどうしたら良いのか」という方法も分からなかったですし、アイディアが浮かんでやってみたとしても、それがちゃんと出来ているのかも分からない状況だったので、最後までずっと手探り状態でした。俳優という仕事を20年近く続けてきて、右も左も分からないという状況はなかなかない事なので、その奮闘がとても楽しく、貴重な経験になりました。アフレコ中はスタッフさんたちにたくさん褒めていただきました(笑)。
公開時期が12月末ということで、日本ではちょうどクリスマス時期ですね。お子さんや、「SPY×FAMILY」を好きな方たちが観に来るのにピッタリの作品だと思います。この年末は、この作品が日本中を染め上げてくれると思います。お楽しみに。
原作を読んで「こんなに面白い漫画があるんだ!」と思って、読んだ瞬間に色々な友達に薦めるくらい好きな作品だったので、まさか自分にオファーが来るなんて…という思いと同時に、そうそうたるキャストの方と共演できる非常に光栄な機会だなとうれしく感じました。
アフレコをしている時、たくさんの方に褒めてはいただいたのですが、それをうのみにしていいのかどうか分からないくらい最後まで不安でいっぱいでした。勉強させていただいたと共に、ベストは尽くさせていただいたつもりです。
台本を読んだ時、世代も年齢も性別も問わない、完璧な台本だと思いました。「SPY×FAMILY」をずっと好きな人が観て楽しんでもらえるのはもちろんですが、“初めて観る”という方にも楽しんでもらえる内容になっていると思います。映画版ならではのスケール感で、まさに「SPY×FAMILY」全部乗せのような感じなので最高の劇場版が出来ると思います。