橋本じゅん「マイペースな天才俳優」…中村倫也の印象や橋本を支えた友人たちの存在を明かす<ハヤブサ消防団>

2023/09/14 12:00 配信

ドラマ

橋本じゅんが演じるキャラクターを分析


――橋本さんが演じられるキャラクターはどのような人物ですか?

非常に愛情と責任感が強い人です。そしておせっかい。仲間への愛情が深い故に全てのことを自分が何とかしようと動くのですが、その行動がちょっと身の丈に合っていないという不器用な面があります。宮原の空回ってしまっている部分や「若干無理をしているのかな?」という部分を、賢作(生瀬勝久)がカバーリングしてくれています。

賢作とは犬猿の仲なのですが、長く互いを知っているからこそ、相手のいい所も悪い所もちゃんと分かっていますし、無意識にお互いのバランスもけんかという手段でスッキリしっかりと取れているんじゃないかなと思います。

本来は奥さんの尻に敷かれていたり、メルヘンな所を持っている人なんでしょうが、自分も隣人愛や郷土愛あふれる消防団に育てられたからこそ、消防団の人々がつないできた伝統を継承いこうとしています。

それ以上に仲間が、ハヤブサが、大好きなのだろうと。宮原は、一生懸命分団長として背伸びして、身の丈に合わないことと分かってもぐっとこらえてハヤブサと仲間の居場所作りに頑張っているんだと思います。

――犬猿の仲である賢作と宮原のシーンでは、賢作を演じる生瀬さんと何か打ち合わせをされたのですか?

このドラマでは、僕たちのせりふはほぼ方言なのですが、方言に慣れていないこともあって、何かを思い付いてもアドリブがあまりできないんです。言いやすいせりふが被ったりするので、「違う言葉にしよう」ということは話します。それ以外はお芝居について何か打ち合わせをすることは基本ないです。

――方言は慣れていないとなかなか難しいですよね。

難しいです。アドリブをするにしても、「こういうことを言いたい」と、決めて方言の先生に「これはなんて言うんですか?」と聞きに行くか、台本に書いてあるせりふの中から選んで発しています。

ハヤブサ地区のモデルである岐阜は、日本のほぼ中心に位置している場所なので、関西弁と三河弁と標準語が絶妙に分かりにくく混じり合っている方言なんです。なので、なおさら難しく感じたのかもしれません。逆に徳川家康の賢さを想起したり(笑)。