――25年ぶり(放送時は26年ぶり)の「GTO」撮影初日を迎え、率直な感想を教えてください。
実は、これまでにも何度か「GTO」やりませんか?というお話をいただいたりもしたのですが、今このタイミングで復活することに意味があると思い、今回は自分から声をかけさせていただきました。
前回の放送から25年経ち、私自身2人の子どもを育てた今、果たしてどんな鬼塚を演じられるのだろう、そして、現代ならではの問題や悩みを抱えた令和の高校生と鬼塚の生きざまがどのような化学反応を起こして、視聴者に何を伝えることができるのだろう、と興味を持ったからです。
学生生活ってやっぱり1番大事な時期だと思っていて、自分自身を振り返っても、部活、勉強、先輩後輩との関わり方や友達付き合いなど、自分のベースを作ったのは学生時代だと感じているので、そんな人間力を養う期間の過ごし方や大切なことを伝えられたらなと思っています。
――台本を読んでみていかがですか?
メッセージ性の強いものになっていると思います。生徒役の中には、当時の「GTO」を知らないキャストもいると思うのですが、昔を知らなくても全然良いので、現場をはちゃめちゃにかき混ぜて欲しいです(笑)。
――“伝説の教師”グレイト・ティーチャー・オニヅカを再び演じるにあたり、意気込みを教えてください。
教師は、生徒に尊敬される存在であるべきだと思っているので、生徒の見本になるような教師を演じられたらと思います。自分が学生の頃より教師と生徒の間に少し距離感があるのかなと感じていて、時代関係なく、教師と生徒の関係で大切なことは何かをズバリ伝えられたらと思っています。自分が考える鬼塚像と学生生活で1番大切だと思うことを、実はセリフの中に入れさせていただいたので、視聴者の方に少しでも響いたら嬉しいです。
――25年を経て、反町さんご自身の変わったこと・変わらないことがあれば教えてください。
自分自身は変わっていないつもりです。ただ、年齢と立場と状況で少しずつ変化していくものかとも思うので、いつまでもエネルギッシュでいたいし、物事に対して前向きにポジティブに、誠意を持って応えたいと思っています。
――最後に、視聴者の方に何かメッセージがあればお願いします。
海外、特にアジア圏に行くと「GTO!」「鬼塚!」と声をかけていただけることが多く、海外での認知度も高いのを実感しますし、そんな作品の同じ役を、25年経って再び演じられることなんて普通はないことだと思います。自分の中で鬼塚という役を忘れたこともないし、それだけ偉大なドラマだと実感しています。今の年齢で鬼塚役をやることの意味と責任を感じながら、「GTO」を応援して下さるファンの方々の期待を裏切らないよう作っていきたいと思います!
これまで、日本国中で作られた数々のドラマの中で、25年ぶり(放送時は26年ぶり)に制作できるドラマは中々ありません。反町隆史さんと「GTO」を25年ぶりに制作できることほど、制作者冥利に尽きることはありません。
これも、25年前に反町隆史さんの演じた鬼塚英吉が数々の伝説を残してくれたお陰です。また、原作者の藤沢とおるさんが描いてくれた鬼塚英吉という素晴らしいキャラクターのお陰です。令和の時代こそ、鬼塚英吉のような教師がいてくれれば、どれだけ子供たちが幸せになれるか、視聴者の皆様に一緒に考えてもらえるようなドラマを目指し、反町隆史さんと一緒に制作しています。来春、乞うご期待ください。