アナキン・スカイウォーカー唯一のパダワンだったアソーカ・タノが主人公のドラマ「スター・ウォーズ:アソーカ」が毎週水曜にディズニープラスで独占配信されている。9月20日に配信された第6話には、ついに元帝国の知将であるスローン大提督(ラース・ミケルセン)と、元反乱軍チーム「ゴースト」のジェダイであるエズラ・ブリッジャー(エマン・エスファンディ)が登場したこともあり、本国アメリカのファンは大興奮。「#Ahsoka」がX(旧Twitter)でトレンド入りし、物語の新たな局面の到来ににぎわいを見せた。同時に、これまで謎多き存在だったシン・ハティ(イヴァンナ・ザクノ)の人物像が垣間見える一幕も。アソーカ(ロザリオ・ドーソン)のバダワンであるサビーヌ・レン(ナターシャ・リュー・ボルディッゾ)をライバル視しているようにも見えるシン・ハティとはいかなる人物なのか。シン役を演じ注目を集めている、ウクライナ出身の美人女優イヴァンナについても含めて紹介する。(以下、ネタバレを含みます)
「アソーカ」の第1話に新たなヴィランとして、突如登場したシン・ハティ。現在は傭兵をしている元ジェダイのベイラン・スコール(レイ・スティーブンソン)のパダワンとして、彼が請け負うミッションを顔色一つ変えずに確実に完了させる冷酷な人物という印象を植え付けた。フォースの力はなかなか強いようで、ライトセーバーでの戦闘はお手のもの。ジェダイとしての修行を怠っていたサビーヌは、彼女に負けてしまった。
ただ、ライトセーバーの色は、ジェダイの緑でもシスの赤でもないオレンジ色。師匠のベイランと同じ色というわけだが、オレンジのライトセーバーはこれまで「スター・ウォーズ」シリーズに登場したことがない。ベイランとシンは帝国の復活を願うモーガン・エルズベス(ダイアナ・リー・イノサント)に雇われてはいるが、その立ち位置はいまだ謎で、今後の注目ポイントの一つになりそうだ。
これまでシンはベイランのパダワンであること以外、情報がなかったが、第6話で多くのことが分かってきた。まず、彼女がベイランと知り合ったのは、ジェダイ抹殺命令「オーダー66」以降のことで、ジェダイ聖堂のことは何も知らないようだ。また、ベイランによると、エズラはジェダイ聖堂陥落後も生き延びていたジェダイに訓練された“木剣ジェダイ”だという。それを受けてシンが「私のような?」と聞くと、ベイランは「違う。彼はジェダイの弟子だ。お前にはジェダイ以上のことを教えた」と答えたが、結局のところ、シンはジェダイではないということらしい。では、何なのか? それはシン自身も知りたいところではないだろうか?
シンは能力の高い戦士ではあるが、精神的にはまだ幼いようだ。例えば、必要以上にサビーヌに敵意をむき出しにしたり、彼女を倒すのは自分だと執着したりするのが幼稚さの現れのように見える。だが、ライトセーバーを使うのにジェダイでもシスでもなく、自分が一体何者なのか不明瞭だったり、進むべき道が曖昧であることが脆さにつながっているように見える。しかし、第6話にて師匠のベイランが、自分が追い求めているものは帝国軍やスローン将軍が持つ力ではなく、ジェダイの根本にある理念であることを明らかにした。その理念たるものが明確になった時、シンの根幹も確固たるものとなり、ライトセーバーの色も変化するのかもしれない。
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