なにわ男子・藤原丈一郎が出演する映画「アナログ」が、10月6日(金)に公開される。本作は、二宮和也演じる主人公の悟と、波瑠演じる携帯を持たないミステリアスな女性・みゆきが喫茶店で出会い、「毎週木曜日に、この場所で会いましょう」と約束をしたことから始まるラブストーリー。コロナ禍を経た今だからこそ実感する“大切な人に会える喜び”を届けるハートフルな作品だ。藤原は、今作で二宮の後輩・島田を演じる。関西弁でひたすら陽気にしゃべり続けるキャラクターは自身と重なるところも。初共演とは思えないほど、二宮とも息の合った関係性を築いていた藤原が、インタビューで映画「アナログ」の魅力について語ってくれた。
――まずはビートたけしさんの書き下ろし恋愛小説を映像化した作品に出演するご心境からお願いします。
僕がスーツを着て、会社員の役を演じるのは今作が初めてでした。映画の出演が発表された時、ファンの皆さんから「今まで見たことのない藤原丈一郎を見られるのが楽しみ」っていう声をたくさんいただいて、うれしかったですね。二宮くんが大好きなうちの西畑大吾からは「二宮くんと共演するらしいな。おめでとう」って祝福の言葉もありつつ、ちょっとジェラシーも感じましたね(笑)。
――今作で大先輩の二宮和也さんと初共演を果たしましたが、現場で印象に残っている二宮さんとのやりとりを教えて下さい。
映画のクランクインの日、僕の出番はなかったんですけど、現場にごあいさつにお伺いしました。そこで初めてちゃんとお話させていただいたのですが、二宮くんは僕のことを「藤原丈はさぁ~」って早速、いじって下さって。「いや、藤原丈ではなく、藤原丈一郎です! “丈”の部分は苗字には入りません」っていうやりとりをしました(笑)。
――緊張が自然とほぐれますね。二宮さん演じる悟の関西支社の後輩役を演じて、二宮さんとお芝居してみていかがでしたか?
ジャニーズJr.時代に嵐さんのバックにつかせてもらったことがあって。まさか二宮くんと共演して、同じシーンで会話のキャッチボールができる日が来るなんて、思いもよらなかったので、本当にうれしかったです。役柄は、同じ会社の先輩と後輩なので、普段の関係性と一緒なので、やりやすかったです。二宮くんと共演した役者さんがよくオンとオフの切り替えがすごいっておっしゃるじゃないですか。本当にその通りで、カメラが回ったら目つきが変わるというか。役のスイッチが入るので、すごいなと思いました。
――藤原さんは、今年放送のドラマ「ペンディングトレイン―8時23分、明日 君と」(TBS系)で演じた役も関西弁を話す役でしたよね。
「ペンディングトレイン」で演じた役は学生役で、今回は会社員役ですからね。同じ関西弁を話す役ですが、スーツを着てメガネをかけることで、自然と役に入りやすかったです。大阪支社の上司役の宮川大輔さんと僕が映し出されると、説明がなくても、「あ、大阪支社や」って分かるんじゃないかな。僕と宮川さんのシーンは、くすっと笑えるやりとりが物語のアクセントになっていたらいいなと。
――藤原さんは現場で「令和のアドリブ王」と言われていたとか?
いやいや、違うんですよ(笑)。監督さんがカットをなかなかかけない方で、「ここからは皆さん、それぞれにお任せします」って、フリータイムで芝居をする時間があるのが当たり前だったんです。それでお芝居を続けて、二宮くんに「今の面白かったですかね?」って確認するたび、「よっ、令和の喜劇王!」ってイジられてました(笑)。結局、台本のせりふの5倍くらいは、撮っていましたからね。どこがアドリブで、何をやったのか、もはや覚えてないです。
――現場を和ますムードメーカーじゃないですか(笑)。
というか、いじられ役?(笑)。二宮くんだけでなく、監督さんも僕をいじって下さったんですよね。やっぱり、なにわ男子ってわちゃわちゃしたイメージが強いからですかね? 僕がお芝居をすると「よっ、俳優!!」って盛り上げて下さって(笑)。おかげで現場の雰囲気が終始和やかで、リラックスして撮影に挑めました。
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