山田涼介、“最高のエンタメを届けたい”という思いが原動力 「自信をつけるには努力しかない」<BAD LANDS>

2023/09/28 08:30 配信

映画 インタビュー

努力を惜しまないのは“最高のエンタメを届けたいから”

安藤サクラ&山田涼介(C)2023「BAD LANDS」製作委員会


――山田さん自身が、この映画を見終わって感じたことはなんですか?

生きるのって難しいよね、というのは感じました。あと、死ぬってなんだろうみたいな、生についても考えました。しがみつきながら生きている人もいれば、のらりくらり生きている人もいる。そこの差を僕はこの映画を見てすごく感じました。

映画はエンタメなので、人それぞれの受け取り方があるし、どのキャラクターに自分をリンクさせるかで見え方もすごく変わると思います。なので、それぞれの受け取り方があっていいと思うし、みなさんには単純に楽しんで見てもらえたらうれしいです。

――原田監督から、試写が終わったあとにかけられた言葉はありましたか?

「ジョーよかったっしょ」って言われました(笑)。 でもそれぐらいですかね。本当にあまり話さないんですよ。なので、原田監督のことは、雑誌の読者の方と同じぐらいの情報しか知らないです。「原田監督、こういう風に思ってくれていたんだ」みたいなのは雑誌を見て知ります(笑)。いつも密かに喜んでいますね。

――多くの作品に出演されている山田さんは、少なからずプレッシャーや不安を感じる場面もあると思います。山田さんなりのプレッシャーや不安の乗り越え方を教えてください。

作品に出ることにプレッシャーを感じることはあまりないです。でも「燃えよ剣」だけは、とてつもないプレッシャーでした。 歴代、数々の方が演じてきたキャラクターであり、実在した方なので、イメージがついちゃってるじゃないですか。すごく人気の高いキャラクターですし、そこに対してはすごいプレッシャーを感じていました。

だから、誰も文句を言えないぐらいの練習をしました。これ以上できないよね、というくらい自分の限界まで練習をしたので、これでなにか言われたらただの実力不足だから、もうしょうがないと腹をくくろうと。

プレッシャーとの戦い方は、自分が納得できるぐらい練習することじゃないですかね。僕は、どの現場にも剣持っていって、ライブ中にも剣を振っていました。家に帰っても2、3時間ずっと素振りしていましたし…。常に剣と共に生きているくらいの準備をして、それでもダメならもう仕方ない、才能がないだけだから諦めるしかないと思います。でもプレッシャーに打ち勝つには、自分に自信をつけるしかないので努力をすることです。あまり自分で努力していますとは言いたくないですが、それしか方法はないなと思います。

――どんなに辛くても、自分の限界までやり抜く姿勢はとても大切ですね。

それが僕の仕事でもありますので。お金を払って見に来てくださる人に対して、自分がどこかで妥協をするのは、あまりにも失礼なことだと思うんです。自分が限界ですって思うぐらい取り組んだもので、自分が納得できる状態で勝負したい。

もちろん、それでもダメなときはあるかもしれないし、そのときは、その事実をちゃんと受け止めなきゃいけないと思います。でも、評価されたときは練習して良かったなと思えるじゃないですか。結果はどうであれ、そこまでのプロセスは大事にしていきたいです。本当に最高のエンタメを届けたいという思いでやっています。

■取材・文/WEBザテレビジョン編集部

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