カミーユは東京へ到着するも、父親の友人のルカ(ディエゴ・リボン)から“すでに父親は亡くなった”と伝えられる。さらにルカから“父親の遺言書が明朝に開封される”と聞き、その夜は父親の家に泊まることに。父親の仕事部屋には、幼いころのカミーユの写真や、カミーユのたった1冊の著書が置かれていることに気付く。
翌日、カミーユは遺言を聞きにアレクサンドルの弁護士のもとへと向かう。するとそこには一青の姿が。2人揃ったところで、弁護士は“アレクサンドルの遺産は大きく2つに分かれており、1つ目は7億5000万円もの自宅、2つ目は世界最大のワインセラー。総額にして160億円にもなる”という旨、そして“一青とカミーユに3つのテストで競わせ、相続人を決める”という遺言書の内容を伝えた。
そしてさっそくその場で、第1のテストが始まる。それは“目隠しをして試飲をし、1カ月後に品種や産地、収穫年を当てる”というものだった。一青は何のためらいもなくワインを口に含むが、ワインが飲めないカミーユは1口飲んだ際に発作が出てしまい、慌ててその場を立ち去る。アルコールを受け付けないことを知りながらテストに参加させられたことに怒りを隠せないカミーユは、「葬儀が終わったらフランスへ帰る」と怒りをあらわにしてルカに伝えるのだった。
アレクサンドルの葬儀が終わり、ルカはカミーユに、アレクサンドルの持つ世界最大のワインセラーを見せる。カミーユがワインセラーの中であてもなく歩いていると、“カミーユの18歳の誕生日に共に飲むボトル”と書かれたラベルを見つける。これまで知ることのなかった父親の想いを知り、カミーユは涙を流す。
その後カミーユは、アレクサンドルからのビデオメッセージを見ていた。メッセージでは「長く会っていなくてもお前は私の娘だ」「お前の味覚や嗅覚は確かなはずだ」と、父の娘への想いが正直に語られていた。
そして“テストに参加してほしい”というお願いと共に、“もしテストに参加すれば、お互いを知ることができて、ゆくゆくは私のことを許せるかもしれない”と発言。そのメッセージを聞いたカミーユは何かを決意したような表情でルカのことを見つめるのだった――。
同話では、カミーユがお酒に対して強い拒絶反応を見せるシーンが描かれていたが、実は原作漫画でカミーユと同じポジションとなる“神咲雫”はアルコールにトラウマがあるわけではなく、“ワインに興味を持たずに生きてきた”という設定。そのため、カミーユの拒絶反応は本作のオリジナル要素となっており、今後この要素が原作とはひと味違う面白さを引き出してくれるかもしれない。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
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