舞台は函館へ…市原隼人主演「おいしい給食 season3」現場レポート&オフショット解禁 カメラの外でも“先生”の顔がチラリ

2023/09/27 12:00 配信

ドラマ 動画

「おいしい給食 season3」撮影現場より(C)2023「おいしい給食」製作委員会

新ヒロイン・大原優乃“愛先生”が登場


午後の撮影は、今春まで地元の中学生が通っていたという廃校で行われた。ここが“忍川中学校”となる。そんな中、グラウンドの鉄棒に自然と手が伸びる市原。かつて体操をやっていた市原は、懸垂も逆上がりもお手の物で、素晴らしい身体能力を見せつけ、「おお~」とスタッフから感嘆の声が漏れていた。

しばらくすると、今度は率先してセッティングの準備を進める市原の姿が。レールを使っての移動撮影を前に、共にレールを運んで連結し、動線を作っている。「season3」ともなり、スタッフ作業にまで自然に溶け込んでいた。

ここで、「season3」の新ヒロインである、聖子ちゃんカットもかわいい比留川愛を演じる大原優乃が合流し、現場は一気に華やかに。帰国子女設定の愛先生は、引っ込み思案の新人教師だが、大原本人の明るい魅力が生きた、表情豊かなキャラクターでもある。

クランクインからしばらくの間、大原は、自身の撮影シーンが終わってからも、市原の撮影をできる限りモニター横で見学し、「おいしい給食」の世界観を吸収していたという。

熱心さと、ケラケラとよく笑い、誰に対しても垣根を作らない天真らんまんな性格を併せ持つ大原は、みんなから愛されているのが伝わってくる。甘利田と愛先生が真剣に言葉を交わすシーンの撮影中、大原の愛くるしい大きな瞳に、つい市原が噴き出してしまうという珍しいNGもあった。

放送が楽しみになる裏話!


翌日は、函館らしい白樺の樹が立ち並ぶ校門前でのシーンなどが撮影された。こちらも、「おいしい給食」シリーズにはなくてはならないキャラクターの一人と言っていい、“体育教師”を演じる木戸四郎役の栄信が参加。

そして、木戸先生が愛先生に生徒とのハイタッチを指導する第1話のシーンが撮影される。「ここ(肘)90度で!」とキレッキレの動きを見せる栄信に、綾部真弥監督と共にモニター越しに見ていた市原も大笑いしていた。

また、この日は、地元の中学生たちもエキストラで参加。市原“甘利田”は、登校してくる生徒たち一人一人をチェックしながら、「早くしろ!」と声を出す。本編ではほんの数秒のシーンだが、登校してくる生徒たちのグループ分けや歩いてくるスピード・間隔を調整し、テストが繰り返される。

市原は、待機する生徒たち一人一人に声を掛け、自ら道路脇を歩いていく。次第に、エキストラの子どもたちの緊張も解れていくのが分かる。

ちなみに第1話の冒頭、「何の教科の先生だろう?」と首を傾げたくなるベテラン風情の先生が、生徒たちと同じ時間に登校してきている。実は、この方は廃校になったこの学校で春まで勤務していた、本物の元校長先生だという。ドラマでは音声はほぼ聞こえないが、「何時だと思ってる!重役出勤のつもりか!」という市原のせりふに、頭を下げながら門をくぐる名演技を披露している。

さらに、この日は、校内の道路で、甘利田がケンから「僕と、友達になってくれませんか?」と頼まれるシーンも撮影。もはや名物ともなった“距離が近すぎる”甘利田の圧を受けた田澤だったが、一歩も引かない堂々とした演技を見せた。

「王道ど真ん中でありながら、骨太で唯一無二の世界観をしっかりと維持できている作品」と胸を張る市原を中心に、「おいしい給食」らしさを継承しつつ、函館でのロケ撮影も行い、新しい地で新たなメンバーと、さらに楽しい時間を生み出していた。