その後も、「リズム感は一番」「訴える力が良かった」など良い評価はあるものの、キューブ獲得者は現れず…。重苦しさMAXの空気を切り替える為に休憩を挟み、再開1人目の挑戦者にリオが選ばれた。彼は、札幌予選で唯一、3次審査まで進んだ参加者。声変わり中にもかかわらず、「声がよく通る」と高評価を受けて、声変わり後にさらに実力が伸びると期待され、合宿まで進んだのだった。ダンス・レベルテストは14位で、最後のキューブ獲得者となった。
「今日のファッションはブルーノ・マーズみたい」と、J.Y. Parkが言い、会場が笑いに包まれた。空気が少しやわらいだ中、彼が歌ったのはStray Kidsの「My Pace -Japanese Ver.-」。変声期で声がよく出ない為、高音のボーカルパートを自作のラップに変えて臨んだ。高音部分が変声期で苦しそうな事以外は、「リズム感、パワー、ストーリーテリング能力、全部スゴい」と絶賛し、自作のラップも高評価。そして、ついに2人目の「来てください」が。表情には出さなかったが、練習の成果が結果に繋がり、内心は「メチャクチャ喜んだ」そうだ。
続いて、ユウキ。地域予選では絶賛されたが、昨日のダンス・レベルテストでは、「今日は残念だった」と、12位で追加合格。期待に応えられなかった事が悔しくて、ボーカル・レベルテストでは直接キューブが貰えるように、と並々ならぬ覚悟で臨んだ。ユウキの選曲も、「milk tea」。「君を全部僕に注いでほしいんだ」という歌詞が心に響いて選んだとの事。目を閉じて聴き入っていたJ.Y. Parkは、途中で歌を止めた。そして、「ユウキくんの声は魅力的だから、ずっと繰り返して聴けます」と微笑んだ。「話すように歌うお手本のよう」と、最高の誉め言葉を与え、歌い出しが弱いクセさえ直せば、すぐに実力が伸びる可能性がある、と課題を出したが、「来てください」。彼の努力が認められた。
そして、ダンステスト1位のエイジが登場。選曲は、J.Y. Park に褒められたリズム感を活かせる、Tani Yuukiの「W/X/Y」。高音への心配から肩に力が入っている事を指摘されたが、リズム感や伝える力は褒められた。だが、キューブ獲得は叶わなかった。
上半身の力を抜く―これは、参加者たちに再三J.Y. Parkが説いてきた事だ。その為にはスクワットが役立つ、と、「肛門を引き上げるイメージで、ヘソの内側に力を入れる。そして肋骨は抑えて、その状態でしゃがんでいく」と説明しながら実演して見せる。合否はともかく、この合宿に参加した事は、参加者の成長に必ず繋がっていくはずだ。
ラストは、トモヤ。ダンスが認められてJYPの練習生になり、今回のオーディションもダンス・ポジションでの応募。昨日のダンス・レベルテストでも高い評価を受けた。が、歌ボーカルは練習生になってから始めたので、3年経った今も自信が無い。緊張が襲う中、「順位にこだわらず、楽しく歌おう」と自分に言い聞かせて、RAINとJ.Y. Parkのデュエットソング「Switch to me(duet with JYP)」をジェスチャーを付けながら全身で表現した。
自身の歌という事もあるのか、J.Y. Parkもノリノリで、終わった途端に拍手。ダンス・レベルテストに続き、審査するボーカルトレーナーたちも、口々に「上手い!」と言うほどの出来だった。コメントの前に、トモヤを手まねきしてキューブを渡すJ.Y. Park。そして、「メロディーとリズム感が完璧な上に、メロディーの奥のニュアンスまでよく表現できていた」と絶賛。声が細い点だけ指摘を受けたが、最高の評価だった。
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