福士蒼汰も出演した「THE HEAD」シーズン2 最後のワンシーンまでオチが読めない極限ミステリー全話振り返り

2023/09/29 12:00 配信

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Huluで配信中の「THE HEAD」シーズン2は、福士蒼汰がメインキャストに名を連ねる超大型国際ドラマ。シーズン1は冬の南極基地という閉ざされたシチュエーションだったが、シーズン2では太平洋を航海する科学探査船アレクサンドリア号が舞台となる。南極と海、場所は違えど“どこにも逃げ場がない”クローズドシチュエーションだ。気候変動に立ち向かうべく結成された科学者チームが乗る船で、突如巻き起こる怪事件。首のない死体は、一部の乗員たちに「南極基地ポラリス6」での惨劇を思い出させる。大人気サスペンススリラーの緊迫感あふれるシーズン2を、振り返っていこう。(以下、シーズン1およびシーズン2のネタバレを含みます)

今度の舞台は海上の秘密研究基地「アレクサンドリア号」


第1話はシーズン1終了後の時間軸からスタートする。南極科学研究基地「ポラリス6」において、8人を殺害した罪でアイルランドの刑務所に収監されていたアーサー。しかし彼は刑務所への移送中にある組織の仲間によって救出され、娘であるレイチェル・ルッソ(オリヴィア・モリス)とともにアレクサンドリア号でおこなわれる新たなプロジェクトへ参加していた。

科学探査船アレクサンドリア号は、貨物船に見せかけた「秘密研究基地」。研究チームは数週間に及ぶ研究調査の末、ついに世界の環境問題を解決する“藻”の発見という大きな成果をあげた。しかし船内で祝賀会がおこなわれた翌朝、首がない研究員コワルスキーの遺体が発見される。その姿を見たアーサーが思い起こすのは、当然「ポラリス6」での事件。死体を見たアーサーは言う。「彼女が乗船してる。斬首は私へのメッセージだ」。シーズン1でアーサーを陥れた真犯人マギー・ミッチェル(キャサリン・オドネリー)が、司法の手から逃れたアーサーを追いかけてきていると考えたのだ。混乱して乗員たちを疑うアーサーだが、陸地までの距離は2700km…すぐに港へ向かったとしても、たどりつくまで4日はかかる。

一方他の乗員たちも同じく混乱していた。施設内には間違いなく顔見知りしかいない。犯人は昨日までともに研究成果を喜び、肩を抱いていた友人の誰かなのだ。そしてコワルスキーと“特別な仲”だったことから疑われた第一容疑者マーカスは自死し、遺体の爪に残っていた皮膚をDNA鑑定していた乗組員ザックも何者かに背後から襲われてしまう。

混乱極める船内では、さらにアーサーがコンピューター・エンジニアのユウト・ナカムラ(福士蒼汰)に協力を求める一幕も。彼の腕を頼り、彼が真犯人と確信しているマギーの捜索を依頼する。やがてユウトはマギーと思しき人物がSNSに投稿していることを知り、アーサーに相談の上でメッセージを送信。すると相手は船内の状況を見ているかのように、「コワルスキーによろしく」と返信してきたのだった。

うごめくマギーの影、疑心暗鬼が加速する(第2話)


第2話、DNA鑑定に使われていた装置は壊され、血痕が船外へ続くことからザックは恐らく海へ落とされたことが判明。ユウトにマギーのことを探らせていたアーサーは、彼女がサラ・ジャクソンの娘で、オリヴィア・ジャクソンという名前であることを知る。「ポラリス6」で起きた惨劇の理由を、ここで初めて理解した形だ。サラは傲慢なアーサーが欲望のために死なせてしまったかつての研究仲間で、彼女の死はアーサーの栄誉と研究のために「不幸な事故だった」と世間に偽られていた。

ザックまでもが犠牲になったことで、船内はさらに混迷を極める。船員と科学者チームの間に溝ができ、誰もが疑心暗鬼に陥っていった。一番慌てていたのはアーサーで、彼は直ちに帰港して全メンバーを入れ替えることを決定。当然これまで研究を共にしてきたメンバーは大反対するが、アーサーの意思は曲げられない。そして全科学者メンバーに娘・レイチェルへ研究データを渡すよう指示する。

全員がデータをレイチェルに渡したあと、ラボに1人残っていたレイチェルは何者かによって冷凍室へ閉じ込められてしまう。冷凍室の電源を落とすことで間一髪助かったが、心臓マッサージなどの救命措置が必要なほどギリギリの状況だった。

さらにDNAの鑑定結果が装置のメモリに残されていることがわかり、ユウトが復元。第一の犠牲者の爪に残されていた肉片が、機関士・チャーリー(ホヴィク・ケウチケリアン)のものであることが判明する。

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