【漫画】怪しいサイボーグが田舎を訪れた理由…感動的なラストの描写に「これはロマン」「世界観が良い…!」の声

2023/10/09 10:00 配信

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怪しいサイボーグ田舎に来た理由が感動的…窓口基さんの『山奥の過疎の村にゴツくて怪しいサイボーグが来た話』が話題画像提供/窓口基さん

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は窓口基さんの『山奥の過疎の村にゴツくて怪しいサイボーグが来た話』をピックアップ。

SFならではの美しい世界観の中にある怪しいサイボーグのお茶目な部分やタクシー運転手の人の良さが注目を集めた本作。作者の窓口基さんが2023年9月12日に自身のX(旧Twitter)に本作を投稿したところ、1.6万を超える「いいね」が寄せられ反響を呼んだ。この記事では、窓口基さんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについて語ってもらった。

怪しいサイボーグが見たかったものが美しすぎると話題

『山奥の過疎の村にゴツくて怪しいサイボーグが来た話』 より画像提供/窓口基さん


ある田舎の村で運転手がタクシーを走らせていると、明らかに怪しいサイボーグが乗り込んできた。運転手は少し恐れながらも「こんな田舎になんかあるわけ…?」と聞くもサイボーグは無言。怒らせたのかとヒヤヒヤしているとサイボーグは「ちょっと天気確認してた!」と明るく謝ってきたのだ。

さらにサイボーグは田舎にわざわざ来た理由について、「いいもん見れるよ!」と運転手を誘ってくる。かなりの山道を登っていくため、人間の運転手にはなかなかキツい様子。目的地に着くも真っ暗で不思議に思っている運転手に対し、サイボーグは一生懸命目の感度を操作している。

実はサイボーグは、新月の日に滝を覗くと金星の明かりで虹が出るという美しい景色を見に来たようで…

怪しいサイボーグ田舎に来た理由が感動的だと話題の本作。最後のタクシー運転手の様子にも注目が集まり、SNS上では「読んでてほっこりしてくる」「世界観が良い…!」「見入ってしまう絵とストーリー」「これはロマン」「うおーかっこいいー」「爺さん。見惚れたんだな」など多くの声が寄せられ反響を呼んでいる。

「普段見聞きすることを元に」 作者・窓口基さんが語る創作の背景とこだわり

『山奥の過疎の村にゴツくて怪しいサイボーグが来た話』 より画像提供/窓口基さん


――『山奥の過疎の村にゴツくて怪しいサイボーグが来た話』を創作したきっかけや理由についてお聞かせください。

山奥の滝に月の光で虹が出る現象というのを知って、もっと目が良ければ日没直後の金星の光でも虹が見えるのでは?と思ったので描きました。

――本作では、サイボーグと運転手それぞれが見せる”人の良さ”が印象的です。本作を描く上で特にこだわった点や「ここを見てほしい」というポイントがありましたらお聞かせください。

描いていて「好きだな~」と思ったポイントは、一見ゴツいサイボーグが都市生活用の体なので登山をしたらへばってしまうところです。自転車や自動車と同じように向き不向きがあるみたいです。

――窓口基さんは本作以外にもさまざまなSF漫画を描かれていますが、その中で特に思い入れの強いお話がありましたら理由とともにお聞かせください。

金星の虹の話と同じショートSF風漫画シリーズの中では、夏休みの校外学習として地球を訪れた先生と子どもたちと地球のカヌーインストラクターのおじさんのお話とかも気に入っています。いつか宇宙に行きたいので、無重力で上手に移動するために自分の重心についてよく考えています。

――窓口基さんは普段創作活動を行う上で、どのようなところから着想を得ているのでしょうか。

普段見聞きすることが元になっていることが多いです。例えば金星の虹のお話では月光の虹が着想のひとつでしたが、他にも海外の自動運転タクシーや、暗視カメラで強い光を見て目がくらむアニメの描写などが組み合わさってひとつのお話になりました。

――今後の展望や目標についてお聞かせください。

今後も思いついたものは漫画にしていこうと思います。SNSへの投稿の他にも、まとめて読める電子書籍化も継続していきたいです。

――最後に作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

読んでくださりありがとうございます!楽しんでいただけたなら嬉しいです!