<スター・ウォーズ>最新作で“ラスボス”感たっぷりに実写初登場 冷静かつ非道な知将・スローン大提督とは

2023/10/03 07:10 配信

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「スター・ウォーズ:アソーカ」より、スローン大提督(ラース・ミケルセン)(C)2023 Lucasfilm Ltd.

アナキン・スカイウォーカー唯一のパダワンだったアソーカ・タノが主人公のドラマ「スター・ウォーズ:アソーカ」が毎週水曜にディズニープラスで独占配信されている。9月20日に配信された第6話で、ついに元帝国の知将・スローン大提督が登場。“ラスボス感”たっぷりの圧倒的な存在感を見せた。アソーカ(ロザリオ・ドーソン)やサビーヌ・レン(ナターシャ・リュー・ボルディッゾ)との再会は、宇宙クジラ“パーギル”の墓場である銀河の果てであったが、第7話では新共和国が支配する銀河に復活するための準備を着々と進めている様子が描かれた。スローンを演じるのは、デンマークの俳優ラース・ミケルセン。弟のマッツ・ミケルセンは、映画「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」でデス・スターの開発を強制された科学者、ジン・アーソの父親ゲイレン・アーソを演じており、兄弟そろって「スター・ウォーズ」シリーズにキャスティングされたことになる。「アソーカ」最終話となる第8話では、そのスローン大提督が新共和国を率いるモン・モスマ(ジェネヴィーヴ・オーライリー)らの前に姿を現すのだろうか。最終話の前にスローン大提督とは、どんな人物なのかを紹介しよう。(以下、ネタバレを含みます)

青い肌と真っ赤な眼を持つ、“小説生まれ”のスローン大提督


青い肌に真っ赤な眼、紺の髪が印象的なチスという種族の生まれである、知将・スローン大提督。彼が最初に登場したのは、SF作家ティモシイ・ザーンによる小説「帝国の後継者」で、これによると惑星シーラの出身であるスローンはもともとチス・アセンダンシーの軍人で、クローン戦争終結後に銀河帝国の力を探るべく、帝国に潜入していた。その際、帝国軍のある提督に見つかるも、その才能を買われてパルパティーン皇帝の元に連れて行かれ、そのまま士官候補生として帝国アカデミーに迎え入れられたという。

アカデミー卒業後は中尉となり、着々と反乱軍を倒して、武功を重ねた。そして、アニメーション「スター・ウォーズ 反乱者たち」シーズン3の第5話で初登場した時には大提督まで昇進していた。

「スター・ウォーズ:アソーカ」第6話より(C)2023 Lucasfilm Ltd.

あらゆる側面から分析して戦略を立てる、優秀な知将


スローンの戦略は、実に特徴的だ。戦局を読むだけではなく、相手種族の生活習慣や文化・芸術なども調べ上げて、戦略に生かすのだ。また、文化遺産や芸術品を収集しており、その中にはサビーヌの絵も含まれている。だが、それらを生み出した種族や人物を敬う気持ちはなく、彼にとってはただのコレクションに過ぎない。むしろ、人権や命を重んじることなく、非道なやり口で人々を従わせている。

とはいえ、武功を上げるために全ての命を奪うのではなく、大きな目標のために生かすことも。「反乱者たち」シーズン3の第5話では、エズラ・ブリッジャーやヘラ・シンドゥーラらが乗った船を撃ち落とすこともできたが、反乱軍の拠点を突き止めるためにわざと逃した。優秀なだけでなく、とにかく冷静な上に分析力が長けているため、ちょっとやそっとの作戦では出し抜くことが難しい相手といえよう。

「スター・ウォーズ:アソーカ」第6話より(C)2023 Lucasfilm Ltd.