戦後の日本を歌って踊って元気づけた歌手の波瀾万丈の人生を描く連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK総合ほか)が、いよいよ10月2日から放送スタート。本作で、どんな困難も笑顔で乗り切る底抜けに明るいヒロイン・花田鈴子を演じる趣里にインタビューを実施した。
最初に主演が決まったと連絡がきたときはまさか!という気持ちが強かったです。“朝ドラ”はファミリー感がある現場なので、皆さんと一緒に楽しんでいきたいです。
――鈴子は“ブギの女王”として人気を集めた笠置シヅ子がモデル。作中では「東京ブギウギ」など昭和の名曲もたくさん披露される。
笠置さん自身の明るさや歌からもらえるエネルギーは、今の時代すごく大事なもののような気がします。いろんなことがあっても前を向いて明るく生きる、人生は楽しいということを、音楽を通して笠置さんが教えてくれている気がして。
今、歌やダンスのレッスンもしていますが、作中の音楽を通じて笠置さんと鈴子が、鈴子と視聴者の方とがつながっていくといいなと思います。
――鈴子は大阪で育った女の子のため、セリフは全て関西弁だ。
方言指導の先生に教えていただきながらお芝居をしていますが、最近はどんどん染み込んできている気がして。別の番組のナレーションのお仕事をしたときに、ちょっと関西のイントネーションが出てしまう…なんてことも(笑)。
関西弁はどこか音楽的な部分もあって、ステキ。あとテンポもすごくいいんですよ。なので、そういう楽しいノリを取り入れたいと思っています。
――鈴子は作曲家・羽鳥善一(草なぎ剛)と出会い、共に数々の名曲を生み出していく。
羽鳥先生はすごく面白いキャラなので、草なぎさんの演技に素直にリアクションしながらお芝居をしています。ただ、草なぎさんが演じることでかなり面白くなっているのも事実で…。笑いをこらえ切れていない瞬間も映っているはず(笑)。
今回は草なぎさんをはじめ、ステキな先輩方に身を委ねながら演技をさせていただいています。それは鈴子が人に影響されていく女性なので、その方がらしいかなと思っていて。自然体で頑張り過ぎずに、皆さんと共に作っていく。そんな作品を楽しんでいただけるとうれしいです。
取材・文=玉置晴子
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