「梨泰院クラス」だけじゃないアン・ボヒョン ジャンルの振り幅がすごすぎる“カメレオン俳優”の実力

2023/10/01 08:30 配信

ドラマ コラム

「ユミの細胞たち」「軍検事ドーベルマン」でさらに磨かれる才能

「ユミの細胞たち」(C)STUDIO DRAGON CORPORATION


アン・ボヒョンを語るうえで外せないのは、そのカメレオンともいうべき演技の幅広さだ。「梨泰院クラス」で注目を集めた翌年の2021年9月に放送された「ユミの細胞」では、韓国女優キム・ゴウンの彼氏役として主演を果たしたアン・ボヒョン。同作は人気web漫画実写版の新作ドラマで、韓国初の実写とCGアニメが融合したユニークな作品として知られている。

アン・ボヒョンは原作キャラクターのビジュアルを再現するため、長髪にして顎髭を伸ばし、日焼けも20回ほどして撮影に臨んだとか。同ドラマでは今までのアン・ボヒョンとは全く違う“純朴だがコミュニケーションが下手”という役柄を演じ、また新しい一面を見せている。シリアスな役柄が多かった彼のチャーミングな姿は、ますますファンの心をくすぐった。

さらに翌年2022年には、「軍検事ドーベルマン」で主演を張ることに。将来の待遇を約束されて軍検事になったド・ベマン役を演じるにあたり、もともと筋肉質だった美しい肉体をさらに大きく鍛え上げて撮影に臨んだ。長身で引き締まった身体を持つアン・ボヒョンだけに、スーツ・軍服を着た姿は芸術の域。凛々しいアクションシーンとコメディのバランスを取る演技力が評価され、彼の代表作の1つとなった。

韓国ドラマのカテゴリーにおいて“法廷もの”は意外に少ない。同作はなかでも、初の軍法廷を舞台とした新たな物語になっており、マニアの間でかなりの注目度を集める作品となった。同ドラマは全話通して視聴率平均10%と、tvN月火ドラマ歴代3位の大ヒット。アン・ボヒョン人気を大きく加速させ、その勢いは現在も止まることを知らない。

なお「ユミの細胞たち」と「軍検事ドーベルマン」は両作ともCS放送「衛星放送」で10月に放送。両作を見比べてみれば、めまいがするほどのカメレオン俳優っぷりを楽しめるはずだ。

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