コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回ピックアップしたのは、漫画家として活動しているつみきつきさんの『警戒心つよつよな殺し屋さんと初めての初詣』だ。
8月17日にポストされた同作は読者の間で「可愛すぎる」と話題になり、9000件以上の「いいね」を獲得。ちなみに同作は『まんがタイムきららMAX』(芳文社)で、つみきつきさんが連載している『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』の一部でもある。作者のつみきつきさんにインタビューをおこない、創作の裏側や見どころなどを語ってもらった。
年末になって「大掃除を始めるぞ!」と意気込む元殺し屋さんのユーリ。「しっかりすべて“片付け”しておかないとややこしいことになるぞ」と意味深な発言とともに、大掃除が始まる。掃除の途中で部屋の片隅から発見された箱から同居人・つくしの着物が出てきて、せっかくなので初詣に行く流れに…。
初めての初詣に訪れると、ユーリは「この人混み…いい訓練になりそうだ」、射的や破魔矢を見て「ここにいる奴らは…全員殺し屋だ」といった少しズレた発言を連発。しかし、出店に売られていたポテトには「こんな美味いのは初めてだ!」とご満悦の様子だった。
最後には「あのワタ?みたいなのはなんだ?」と綿あめに興味を示すユーリ。しかし、いざ食べて見ると「ふわふわが口の中で溶けたぞ!」と驚きのあまり可愛らしい表情が漏れ出してしまうのだった。
普段は感情を表に出さないユーリが、唐突に見せた表情が読者の胸を打ったようだ。X(旧Twitter)上では、「この子を幸せにしたい」「眼福すぎて明日も頑張れそう」など多数のコメントが寄せられていた。
――『警戒心つよつよな殺し屋さんと初めての初詣』を創作したきっかけや理由があればお教えください。
前回、前々回はつくしさんとユーリが新キャラ昼日中倫ちゃんと大きく絡む回となっていたので、この回ではつくしさんとユーリ2人をメインに、少しずつ変わっていっている2人の関係性を描こうと考えました。
――描いたうえで「こだわった点」あるいは「ここに注目してほしい!」というポイントがあれば教えてください。
まだ殺し屋をしていた名残で色んなものに対して警戒しているユーリですが、その反面でつくしに対しては少しずつ心を開きつつあるところに、ぜひ注目していただけると嬉しいです。
――特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
ユーリが初めて綿あめを食べて感動しているシーンがお気に入りです。緊張感が少しだけ解けて無邪気に喜ぶ姿は描いていて楽しかったです。
――そもそも『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』の元となる話のアイデアを思いついた経緯などもお聞かせください。
前作の連載終了が決まり、改めて自分の好きなキャラを考えて1度原点に戻ってみようと思い、そこから生まれたのが『性別不明な中性僕っ子とお姉さん』でした。
もっとたくさんの方に自分の漫画を知ってもらうためにその作品はX(旧Twitter)で個人連載をしていましたが、また同じ場所で連載したいとも思っていたので、それと同時に次の新作についても考え始めました。
最初はファンタジーや異世界系で描きたいと考えていましたがあまりいい案が出せず悩んでいる中、編集さんに「Twitterで連載している僕っ子が主人公のものはどうですか?」とご提案をいただき、それが『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』を作ることになるきっかけになりました。
――今後の展望や目標をお教えください。
デビューからずっとアニメ化を目標にしています!
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします!
いつも作品をお読みくださりありがとうございます。今回取り上げていただいた『性別不明な殺し屋さんがカワイすぎる。』の単行本が12月26日に発売される予定なので、ぜひチェックしていただけると嬉しいです!
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