アンナが優雅なひと時を過ごしている頃、“青い子供”はアストルが1人で留守番中の自宅近くを移動していた。そして、ちょうどアストルが家で火を焚いていたことから、集団のひとりが煙を発見してしまう。子供の集団はアンナの自宅を訪れ、食べ物を漁り、アストルも誘拐され外の世界に連れ出されてしまうのだった――。
アンナがピエトロの家から帰宅すると、家の中が荒らされており、アストルの姿も見当たらない。そんな中、壁に青いペンキが付いていたことで、アンナは“青い子供”の仕業であると気づく。誘拐されたことや相手が強大な敵であることに絶望して泣き叫ぶアンナだったが、そこで母親の幻影が登場。母親から「弟を捜さないの?」と言われたことで、アンナは立ち上がることを決意する。
アンナはまずピエトロのもとへ駆けつけ、彼の持つバイクで「青い子供のところへ連れて行って欲しい」と頼むが、ピエトロは“青い子供は「バゲリーア」というところに居る”こと、“青い子供と一緒なら取り返せない”こと、そして“双子がバゲリーアまでの地図を持っている”と助言するだけだった。
ピエトロに絶望したアンナは1人でマリオたちのもとを訪れ、自分が持つ食料と地図を交換してほしいと頼み込む。するとマリオは「青い子供の中から1人、話せない奴を捕まえた」と言い、興味を持ったアンナをその者がいる奥の倉庫へと引き入れる。
マリオはアンナを真っ暗な部屋の中に案内すると、突然アンナのことを後ろから突き飛ばした。アンナは転倒し、その部屋の床に敷き詰められていた“ネズミ捕り(粘着シート)”に貼りついて起き上がれなくなってしまう。そしてマリオは「ネズミが捕まった」と高笑いし、冷酷にもドアを閉めるのだった――。
第2話では、ともに助け合ってきた姉弟がついに引き裂かれてしまうほか、新たに双子も登場したことでストーリー全体に不穏な空気が漂っている。また本作がドラマデビュー作品となるアンナ役のジュリア・ドラゴットの、ピエトロと過ごした際の笑顔と、弟を失った際の絶望の対比を表現した演技力には圧倒された。
第1話でピエトロが「“青い子供”をアンジェリカの元へ運ぶ」と話していたので、おそらくアストルは青い子供に引き入れられ、アンジェリカの元へ運ばれたのではないだろうか。また“青い子供”はアンジェリカのことを崇拝しているが、彼女になにか特別な力や影響力があるのではと考えられる。
そして今回、アンナと同級生の双子の片方が“赤い病”に感染してしまったということは、アンナやピエトロも感染までのリミットが迫っているということだ。果たしてアンナは自身が感染するまでに、弟を救い出すことができるのだろうか――。
◆文=ザテレビジョンドラマ部
※種崎敦美の崎、正しくは「たつさき」
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