映画やドラマ、CMなどに数多く出演する俳優・岡田将生。ブルーリボン賞の新人賞にも輝いたことがある実力派俳優としても知られており、2016年放送のドラマ「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)では、ユーモアに富んだ演技で“ゆとり世代”の主人公を見事に演じきった。そして2023年10月13日(金)には、映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」が公開予定で、岡田は再び坂間正和役として主役を務める。そんな勢いに乗り続ける岡田の人生を振り返る。
スカウトをきっかけに、高校進学後の2006年CM出演で芸能界デビューした1989年8月15日生まれの岡田は、自身が「ゆとり教育」を受けた「ゆとり世代」の俳優の一人である。映画やドラマでは話題になる作品に多く出演し、さらに受賞歴も多い実力派だ。
特に2008年から2009年にかけて、主演やメインキャストとして出演した映画が多数公開された。初主演作は「ホノカアボーイ」(2009年公開)で、その後伊坂幸太郎原作小説の実写映画「重力ピエロ」(2009年公開)では「ブルーリボン賞 新人賞」を受賞し、「日本アカデミー賞 新人俳優賞」など国内映画賞の新人賞を多数受賞。
2021年には、第74回カンヌ国際映画祭で脚本賞を含む4冠に輝き、第94回アカデミー賞で国際長編映画賞を受賞した「ドライブマイカー」にも出演。物語を大きく動かすキーパーソン・高槻耕史役として狂気性のある演技で世間を魅了した。
テレビドラマでの活躍も目覚ましく、「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」(2007年、フジテレビ系)でブレイクすると、2009年放送の連続ドラマ初主演作「オトメン(乙男)」(フジテレビ系)では、かわいい物や料理、裁縫などが好きな乙女心を持つ男性“オトメン”を見事に演じきり、他にもさまざまな役柄を通して着々と演技の幅を広げていった。
多くの作品への出演とさまざまな役柄を演じることで、着実に演技の幅を広げていった岡田。そんな中、“ゆとり世代”を題材にした「ゆとりですがなにか」の出演は、岡田の魅力をさらに引き出した作品と言っても過言ではないだろう。
本作は、「ゆとり世代」のアラサー男子3人が、仕事、恋、友情に迷いあがきながらも懸命に立ち向かう、笑いあり、涙ありの人間ドラマだ。岡田をはじめ、松阪桃李、柳楽優弥といった実際の“ゆとり世代の3人”が出演したことで話題を集め、さらに宮藤官九郎が脚本を務めたたことも相まって、当時若年層の男女から熱狂的な支持を集めた。
その中で岡田は、ゆとり世代のごく一般的なサラリーマン・坂間正和役を担当。不器用で優柔不断ながらも、一生懸命生きる姿が多くの視聴者を虜にし、当時ネット上では「へたれ役を演じさせたら右に出る者はいない」「人間味あふれる岡田君のキャラが最高に好き」「まさにハマり役!」など、岡田の演技を絶賛するコメントが相次いだ。
そして本作で岡田は、第4回コンフィデンスアワード・ドラマ賞「主演男優賞」を受賞。さらに視聴者の満足度が高い作品として、その人気ぶりから2017年には2週連続でスペシャルドラマ「ゆとりですがなにか 純米吟醸純情編」が放送された。動画配信サービス「Hulu」では、本作とスペシャルドラマに加え、仲野太賀主演のスピンオフドラマ「山岸ですがなにか」も全話配信中だ。
そんな人気連続ドラマの続編となる映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」が、10月13日(金)より劇場で公開される。
本作では30代半ばに差し掛かった坂間たち3人組が、働き方改革、テレワーク、コンプライアンス、グローバル化など、想像を超える新時代の波が押し寄せる中で懸命に生きる姿が描かれる。そして夫婦仲も家業の酒屋も微妙な状況に立たされている岡田演じる坂間は、一体どのように試練を乗り越えていくのか…。予測不能なストーリー展開はもちろん、岡田の真骨頂となる演技にもぜひ注目したい。
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