広瀬香美「私は歌手志望ではない」 YouTube活動、オーディション番組の審査員とマルチな才能を発揮する“冬の女王”

2023/10/06 13:00 配信

バラエティー 音楽 コラム

時代を超越したヒットメーカーが見出す“次世代の歌姫”


そんな広瀬は、自身のミュージシャン活動と並行して、後進育成にも熱心だった。1999年には自身が校長となり、独自のメソッドを提唱する広瀬香美音楽学校を開校。自らボイストレーニングやボーカルレッスンを行い、福岡女学院大学で客員教授を務めた。2015年には広瀬香美合唱団を設立している。

そして今、最も心血を注いでいる活動の1つが、Huluで独占配信中の「『歌姫ファイトクラブ!!』心技体でSINGして!」だ。日本テレビ系「¥マネーの虎」の演出・プロデューサー栗原甚が立ち上げた同番組は、年齢の上限なく、16歳以上であれば誰でも応募できる異色のオーディション番組。ファーストステージに挑む歌姫候補たちは、歌声を重視するために顔をマスクで隠し、広瀬の生ピアノと対峙して生歌唱を披露する。合格であればマスクをしたまま次のステージに進み、不合格であればマスクを外して退場となるシンプルな仕組みだ。

広瀬は1457人分の応募動画をすべてチェックし、ファーストステージに進出する42人をセレクト。42人の応募者1人1人と相対してピアノを弾き、本気で歌姫を目指す人々へ、励ましの言葉やアドバイスを贈っている。

作中では「あなたは本当に、絶対に『歌姫』になりたいですか?」「このキーで本当に大丈夫?」「オリジナルで作っていかないと、いつまでもオリジナルのあなたじゃない」などの愛と厳しさが結実した言葉で、歌姫候補だけでなく、視聴者の胸にも響くようなコメントを残している。

それは音楽を追い求めて音楽家の道を貫き、希代のヒットメーカーである“冬の女王”として、また誰にでも愛される“SNSの女王”として、今なお咲き誇る広瀬だからこそ渡せる特別なギフトと言えるだろう。

時代を超越する楽曲を生み出した広瀬は、同番組を通してどのような歌姫を見つけ出すのだろうか。これからの展開を楽しみに待ちたい。

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