スーパーでパートとして働く藤田朋己(麻生)は、新しく入ったパートの仙川真帆と全く会話が続かず気まずい思いを募らせる。しかし有線である曲が流れた時、初めて変化が訪れた。もう一度、少しだけ日常に変化を。一人の思いをくみ取ったパート仲間によって、ちょっとした大ごとに発展してしまう友情の物語。
最初にお話をいただいたときに、監督が箱田優子さんということに魅力を感じました。箱田さんとは以前CMの撮影でご一緒させていただいていたのですが、演出がとにかく面白くて、いつかまたお仕事したいとずっと思っていました。今回、念願かなってやっとご一緒できると思うと本当にうれしくて、今から撮影が待ち遠しいです。
フードコートのパート仲間たちで繰り広げられる人間模様を、ユーミンさんの「冬の終り」の楽曲のお力をお借りしながら、面白い作品にできればと思っています。
一族が持つ“あれ”の力を授かったカナコ(宮崎)。誰のために使ったら良いのか。亡くなった母は誰のために使ったのか。疑問の答えを求めてたどり着いた先に、同じ“あれ”の力を授かった雄大、生きることをつらく感じる中学生の多英が見えない糸で導かれ…。誰かを思う気持ちが春を連れてくるあたたかな物語。
「春よ、来い」は交わることのない3人が、何かに導かれるように同じ場所、同じ時を過ごします。松任谷由実さんの名曲から川上さんが生み出した物語を、スタッフ、キャストの皆さんとともに丁寧に紡いでいけたらと思っています。
2024年の春にすてきな作品をお届けできるよう頑張りますので、ぜひ楽しみにしていてください。
※宮崎あおいの「崎」は正しくは「立さき」