驚く葉に瀬ヶ崎は貸してと手を出し、レジ袋を1つ受け取る。葉は「ありがとうございます」と礼を言って、2人で歩き始める。
名前を聞かれた葉が「葉って言います。葉っぱの」と答えると「葉くんか」と瀬ヶ崎。「俺は…」と瀬ヶ崎が名乗ろうとすると葉が「瑞希…さん」と先に言う。瀬ヶ崎が驚いて「なんで知ってんの?」と聞くと、「そう呼ばれていたので」と葉が答える。瀬ヶ崎は「よく聞いてんな」と笑う。
「今楽しい?絡まれてパシらされてさ」と瀬ヶ崎が聞くと、葉はおずおずと「あ…いや、楽しく…ないです」と答える。今度は葉が「瑞希さんは?」と遠慮がちに聞くと、瀬ヶ崎は「俺?」と言ってから葉の耳元に口を寄せて「全然楽しくない」と囁きボイスで答え、「内緒な」と笑って口もとに人差し指を当てて内緒ポーズをする。
陽キャグループのもとに戻ると瀬ヶ崎は「ごめん!葉くんお腹痛いんだって。だから連れて帰るわ」と言う。陽キャたちから不満の声が出るが、「しんどいのにひとりにするのかわいそうでしょ。じゃあ、またね」と別れを告げて、葉の背中に優しく手を回して立ち去って行くのだった。
瀬ヶ崎の不意打ちの囁きボイスと秘密の共有にドキドキとさせられ、葉が惚れてしまうのもわかると大いに頷けた。
◆構成・文=牧島史佳
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