BS松竹東急(全国無料放送・BS260ch)の放送枠「よる8銀座シネマ」(平日夜8時より放送)では、10月9日から4週連続で、世界中を興奮と感動で包んだボクシング映画の金字塔、「ロッキー」シリーズ全6作と、その続編となる「クリード」シリーズ2作を放送。シリーズ第一弾となる「ロッキー」は、アカデミー賞3部門を受賞した作品で、当時無名の俳優であったシルベスター・スタローンが主演と脚本を担当し、一躍トップスターの仲間入りを果たした大ヒット作だ。
日本で1977年に公開された「ロッキー」は、無名のボクサーだったロッキー・バルボア(シルベスター・スタローン)が不屈の精神で自らを鍛え、成長しながら、スターダムに上り詰めていく姿が感動を呼び、熱狂的なファンが誕生するほどのヒット作となった。中でもやる気が奮い立つような“「ロッキー」のテーマ曲”はあまりにも有名で、作品を観たことがない人でも一度は耳にしたことがあるのではないだろうか。
4回戦ボクサーという不甲斐ない自分に打ち勝つため、徹底的に自身を鍛え上げていくロッキー。作品を見たことがなくても知っている人がいるほどに有名な生卵を飲み干すシーンでは、生の卵を食べる習慣がない米国の映画館で悲鳴があがったこともあるという。肉体改造のために手段を選ばないロッキーの闘志が伝わる名シーンの1つだ。
また、ロードワークを行うロッキーが全力疾走で駆け上がったフィラデルフィア美術館の正面階段は、映画がヒットすると「ロッキー階段」と呼ばれるようになり、ロッキーの真似して駆け上がりたいというファンが多く訪れ写真や動画などの撮影を行う名所となっている。
そんな本シリーズを通して描かれているのが、常に己の中に敵を見出し戦っていく志の強さと美しさだ。無名だったロッキーがチャンピオンと堂々と渡り合い、ヒーローになっていくアメリカンドリームのような展開から、凋落、復活、友の死と、様々な状況の中にあっても変わらず貫く不屈の精神が、心をつかんで離さない。
10月9日放送の第1作目「ロッキー」(1977年日本公開/吹替)では、フィラデルフィアのしがないボクサーだったロッキーが、恋人のエイドリアン(タリア・シャイア)への思いを胸に、ひたむきに鍛錬を重ね、チャンピオンのアポロ・クリード(カール・ウェザース)との勝負を経てスターの座をつかんでいく姿が描かれた。続く10月10日放送の「ロッキー2」(1979年日本公開/吹替)では、エイドリアンと結婚し子供も誕生したロッキーに、王座を守ったとはいえその戦いぶりが非難の的となってしまったアポロが再戦を挑んだ。
そして10月16日(月)放送の「ロッキー3」(1982年日本公開/吹替)では、アポロに勝ち世界チャンプとなったロッキーに、無名ファイターのクラバー・ラング(ミスター・T)が挑戦状を叩きつける。ハングリー精神を失っていたロッキーはあえなく敗れるが、そこへかつての敵・アポロがトレーナーとして現れ固い友情で結ばれていく。10月17日(火)放送の「ロッキー4/炎の友情」(1986年日本公開/吹替)では、ソ連最強ボクサーのイワン・ドラゴ(ドルフ・ラングレン)が親友アポロを倒し、絶命させてしまう。ロッキーは友への思いを胸に、ドラゴと敵地モスクワで死闘を繰り広げることに…。
10月23日(月)放送の「ロッキー5/最後のドラマ」(1990年日本公開/吹替)では、ドラゴに勝利し帰国したロッキーに回復不能の脳障害が発覚する。引退し、トレーナーとなったロッキーだったが、そのあまりの熱心さに息子・ロバートとの間に溝ができ始め…。10月24日(火)放送の「ロッキー・ザ・ファイナル」(2007年日本公開/吹替)では、ロバートは父に反発して出ていき、妻エイドリアンも既に他界。引退してフィラデルフィアでレストランを経営しながらかつての栄光と妻との思い出に生きるロッキーが、再びプロボクサーのライセンスを取得するために立ち上がる。
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