深川麻衣、元アイドル役は「とても共感できました」 乃木坂46卒業後の不安を回顧

2023/10/10 21:14 配信

映画 会見

深川麻衣が映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」完成披露上映会イベントに登壇撮影:山田健史

俳優の深川麻衣が10月10日、都内で開催された映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」完成披露上映会イベントに、井浦新穐山茉由監督と共に出席。元アイドル役へ共感したことを語った。

乃木坂46卒業後は焦りや不安を抱えていた


元SDN48の作家・大木亜希子の実録私小説を原作に、仕事ナシ、男ナシ、残高10万円の元アイドル・安希子と赤の他人のおっさん・ササポンとの奇妙な同居生活を描く本作。

安希子を演じた深川は、自身も乃木坂46を卒業した“元アイドル”であることから、役柄に強く共感したという。

「アイドルグループを卒業してセカンドキャリアという面では安希子と同じ」と語り、「『うまくいかなかったらどうしよう』とか『評価が得られなかったらどうしよう』という焦りとか不安は私もすごく抱えていたので、とても共感できました」と口にした。

穐山茉由監督、深川麻衣、井浦新撮影:山田健史


ササポンは「天使のような存在」


一方、ササポン役の井浦は役柄について「実在する人物なんですけど、(原作を)読めば読むほど妖精のようというか、天使のような存在だなと思った」と告白。

続けて「それを文字からどうやって人間にしようかなって。人間でいるんですけど、文字に変換することでまた“妖精度”が増していって、さらにそこから僕がササポン役をやっていくということは、大きなやりがいだなと感じました」と振り返った。

また、安希子とササポンとの独特な距離感を表現する上で心掛けたことを聞かれた深川は「特に身構えていったりということはなくて。初めて顔を合わせたシーンから、新さん、普段こんなに格好良いけど、ちゃんとおじさんなんですよね。映画の中で」と井浦の劇中での“赤の他人のおっさん”ぶりを回顧。

さらに「新さんがちゃんとササポンでいてくれたので、二人の最初の出会いシーンは特に、全然空気感とかもかみ合っていないんですけど、事前に『このシーンをどうしていこう』という話は全然していなくて、『やってみてどうなるか』みたいなことでもあったので、そこから生まれてくるぎこちない間とか、そういうものがすごく生まれて楽しかった」と語っていた。

映画「人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした」は、1月3日(金)から全国で公開。

◆取材・文=山田健史

深川麻衣、井浦新撮影:山田健史