MISIA、堂本剛らスペシャルゲストを招き東大寺でライブ「先人の思いに驚かされ、学ばせていただいています」

2023/10/10 20:17 配信

音楽

MISIAが「東大寺開山良弁僧正1250年御遠忌慶讃 MISIA PEACEFUL PARK Dialogue for Inclusion 2023」を開催※提供写真

東大寺初代別当(住職)、良弁(ろうべん)僧正の没後1250年に当たる2023年、10月14日(土)から16日(月)までの3日間、大仏殿の前庭で御遠忌法要が厳修される。その一環の「慶讃奉納公演」として、10月7、8日に「東大寺開山良弁僧正1250年御遠忌慶讃 MISIA PEACEFUL PARK Dialogue for Inclusion 2023」が開催された。8月に初開催となった河口湖に続いて、東大寺でスペシャルなゲストを招いて行われた同イベント。7日のリポートが届いた。

観客1万6000人が集結


音楽やアート、食を通じて、互いのこと、社会のこと、世界のことを楽しく学び、混ざりあい、一人一人が“インクルーシブとは何か”を体験し、体現することで、未来へのチャリティーにつなげるというコンセプトで2023年に誕生した「PEACEFUL PARK」。

大仏殿前庭に設けられた野外特設会場には、二日間で計1万6000人の観客が集まり、MISIAをはじめ、スペシャルゲストとして、.ENDRECHERI.元ちとせ、NARITA THOMAS SIMPSON、Little Black Dress(7日)、UA(8日)という顔ぶれがそろう。

「PEACEFUL PARK」のメッセージを世界中の人々が思い思いのメロディーで歌う映像が流される中、コメントを寄せたのは地元・奈良出身で、会場に設置された「生きてるだけでまるもうけベル」のモニュメントにもなっている明石家さんま。東大寺のすぐ近くの小学校に通っていたというエピソードなどを披露した。

MISIA&元ちとせ※提供写真


次々と迫力のある演奏をしていくスペシャルゲストたち


MISIAが登場し、「心を込めて音楽を奉納させていただきます」というあいさつに続いて1曲目に披露したのは「ラグビー ワールドカップ 2023」のNHKテーマソングである「傷だらけの王者」。

そして今回、Rockon Social Clubから、成田昭次寺岡呼人青山英樹の3人がNARITA THOMAS SIMPSONとして参加。迫力の演奏と大仏殿が赤く染まるビジュアルに圧倒される。そのまま2曲をパフォーマンスしたNARITA THOMAS SIMPSONに続いて、Little Black Dressがステージに。「マロニエの花」など新曲2曲で盛り上げた。

レゲエのグルーヴが大仏殿に渦巻く「ワダツミの木」を披露したのは元ちとせ。独特の節回しによる歌唱が特別な場所と相まって、心地よく響いた。曲終わりで登場したMISIAも思わず「すてき」と感嘆の声を漏らす。

「せっかく奄美大島からやってきたので、MISIAさんと1曲、一緒にやりたいと思います」と言って披露した「腰まで泥まみれ」。「花はどこへ行った」などで知られるピート・シーガーの反戦歌を、日本のフォークシンガー・中川五郎が訳詞したものだ。元ちとせは、自身のアルバム「平和元年」に同曲を収録しており、MISIAは自身のライブで「花はどこへ行った」をカバーしている。