──そんな道中にある、11月上演の「Grave Keepers」についても聞かせてください。現在はプロットを読んだ段階だそうですが(※取材は9月上旬に実施)、印象はいかがですか?
これまで携わったことのない作風だったり、役柄だったりもそうですが、何よりも登場人物がみんな兄弟であるところが面白いなと思っています。ぜひ劇場に来て一緒にこの物語を体感してほしいです。
──キャストの皆さんと兄弟役を演じることについてはどのような心境ですか?
僕、一人っ子なんですよ。兄弟がどういうものなのかを知らないので、皆さんと兄弟になれることにワクワクしますし、本当の兄弟と言えるくらい関係性を深めていかないと……ちょっと、いつもとは違う役作りのアプローチも必要になってくるのかなと不安もありつつ。でも楽しみです。
──石川さんが演じるアラン・グレイブ役は三男。上にお兄ちゃんもいれば、下に弟もいて。
そうなんですよ。お兄ちゃんだけ、弟だけだったら、まだ役作りも想像しやすいんですけど、上も下もいるとなると、相手によって接し分けなきゃいけないのかな?とか、勝手に悩んだりしています。
──一人っ子の石川さんにとっては、“兄弟と接する”ことが未知ですもんね。
未知です。あとは、自分がどちらかというと末っ子タイプで、友達も年上の方ばかりなので、そういう意味でも年下とどう接するんだろう、弟って何だろう?というところからスタートしています。
──そんな石川さんと兄弟役を演じるのは松島勇之介さん、櫻井圭登さん、新谷聖司さん。お三方の印象も教えてください。まずは長男・ジョージ・グレイブ役の松島さんから。松島さんとはミュージカル『刀剣乱舞』で共演されていますね。
はい、勇之介とは去年ずっと一緒でした。年齢は勇之介のほうが年下なんですが、お兄ちゃんのように頼もしくて。取材をしていただくたびに「年下お兄ちゃん」と言っていました。
──そんな松島さんが実際にお兄ちゃん役になると。
そうなんです! だからやりやすいと思います。勇之介は本当にステージ上で頼りになるんですよ。機転も利くし、ガッツもあって。均衡していたものをぶち壊して前に進む突破力のようなものがある役者だなと思っています。あとは稽古場で行き詰まったときにアイデアを出してくれたり、場を和ませてくれたり。すごく素敵な役者さんです。
──続いて一人目の弟、オリバー・グレイブ役の櫻井圭登さん。櫻井さんとは初共演?
初めてです。ずっとお会いしたかったのですが、なかなかきっかけがなくて、初めてお会いしたのがこの作品の発表のとき。「実はずっと会いたかったです」と言ってくれて、すごくうれしかったです。どちらかというと圭登くんはかわいらしい弟みたいなイメージがあります。でもステージ上では、すごく説得力のあるお芝居をされている印象があるので、お芝居では引っ張ってくれるのかなと勝手に想像しています。
──では、かわいがりつつ、お芝居の面ではちょっと引っ張ってもらいつつ?
圭登くんをかわいがるなんて、めちゃめちゃおこがましいんですけど……そういう感じになるのかなと思います。
──五男のトミー・グレイブ役は新谷聖司さん。
まだちゃんとお話はしていないのですが、ビジュアル撮影のときにお会いしました。そのときに告知動画も撮影したんですが、カンペを用意してもらっているのに、彼は自分の言葉で丁寧に話していらっしゃって。僕はとっても緊張しいなので、カンペを読んでも失敗して5〜6テイク撮り直したんですが、彼は一発で進めていたので、頼もしさを感じました。接点はまだそれくらいですが、そういうところに人柄とかって出るじゃないですか。だから自分の不甲斐なさに反省しつつ、彼に対してのリスペクトを感じています。
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