石川凌雅「観た人の一生に残るような表現をしたい」俳優として千里の道にこれから踏み出す

観た人の一生に残るような表現をしたい

石川凌雅撮影=梁瀬玉実


──石川さんが演じるアラン・グレイブは、いただいた資料によると「やんちゃで正義感あふれる熱血感。ムードメーカー」とのことですが、現時点で、どのように演じたいかのイメージはありますか?

観る人の期待をいい意味で裏切りたいですね。物語の展開もきっとそういうものになるでしょうし、今まで演じたことのないような作風なので、見せたことのない表現にも挑戦していきたい。歌ったり踊ったりもあるので、この作品でしか見られない身体表現もあわせてお届けできたらと思っています。

──ありがとうございます。ちなみに、冒頭でご自身の現在地を「千里の道へと踏み出す玄関」と表現されていましたが、これから踏み出すその千里の道にゴールはありますか?

先輩方もおっしゃっているので、ゴールはないと思うんですが、ここを通過したいなと思うポイントはいっぱいあります。

──例えば?

観た人の一生に残るような表現をしたい。自分が昔聴いていた音楽とか、観た映画やアニメで「いつまでも覚えてるな」「いつまでも好きだな」っていうものがいくつもあるので、僕が出演した作品も誰かにとってのそういうものになれたらいいなと思っています。ただどういう表現が誰にどう刺さるかはまったくわからない。だからこそ気が抜けないというか。一つ一つ真摯に向き合っていくしかない。「こういうものを残したい」と目指すんじゃなくて、そうやって自分が表現したものが、誰かの心に残るものになったらいいなと思って、やっていくしかないなと思っています。

石川凌雅撮影=梁瀬玉実


■取材・文/小林千絵
撮影/梁瀬玉実
スタイリスト/MASAYA (PLY)
ヘアメイク/三輪千夏

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