コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、「表情豊かなおじさんがかわいい」と話題沸騰中で12月5日に書籍化もされる人気作品「ねこに転生したおじさん」の中で、特に人気の高かった「ねこに転生したおじさん。その226・227」をピックアップ。
作者のやじまさんが9月18・20日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて10万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、やじまさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。
ある日、気が付いたらねこに転生していたおじさん。
はじめは、ねこの姿になった自分を通りかかった人達が可愛がってくれることに喜びを感じていた。しかし、その後、寝床や食事など様々な問題と直面することとなる。結局、人間時代にいつも怒られていた「社長」に引き取られるというまさかの展開に。
空が綺麗なある日、外へ出たくなったおじさんは窓を開けようと試みる。しかし、子猫の体にとって窓のサッシは重すぎたのだ。
外へ出ることを諦めかけたその時、救世主が現れる。外にいたねこ(てぷさん)が代わりに窓を開けてくれた。だが、外へ出られると喜んでいたのも束の間、てぷさんはすぐに窓を閉めてしまう。焦ったおじさんは、日本語でもねこ語でもなく、英語でてぷさんに窓を開けるよう訴えた。
読者からは「なぜ英語?」「可愛すぎます」「血管切れちゃうよ」「ぎっくり腰にならないで」など、多くのコメントが寄せられている。
――「ねこに転生したおじさん」を創作したきっかけや理由があればお教えください。
前職で担当編集をしてくださって、今も仕事を一緒にしている編集の長谷川さんと雑談しているときに「おじさんが何かに転生したら面白いですね」みたいな話をしていたんです。ある時、ハッとしたネコの顔の後ろに、同じ顔のおじさんをなんとなく描き込んだらその話を思い出して、このおじさんがねこに転生してたら面白いな~と思ったのがきっかけです。
――ねことおじさんの表情がとても印象的ですが、「ねこに転生したおじさん」を描くうえでこだわった点があればお教えください。
おじさんを描くことが特に好きなので、ちゃんとおじさんの要素である「頭部の毛量」「鼻の下の剃り跡」「顎の下のお肉の線」などは省略せずに描いていきたいと思っています。ただ不潔感は出したくないので汚くなるような描写はしないように気をつけています。
――「ねこに転生したおじさん。その226・227」の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。
この回ではてぷちゃんという隣に暮らすぽっちゃりしたねこさんがサッシを開け閉めするのですが、状況をわからず開け閉めする様子がとてもかわいいと思っています。
――もしご自身が突然ねこに転生したらどんなことをしたいですか?
ねこに転生したらそれはそれで過酷そうなので猫の生態に理解があり金銭的に多少の余裕があり、構い過ぎずほっとき過ぎない飼い主さんに拾われて、気候のいい土地に建つ広い家で、やさしい味のご飯を毎日食べさせてもらい、大きな病気もせずに天寿を全うしたいです。
――今後の展望や目標をお教えください。
このマンガは個人で勝手に描き始めたものなので誇張なく完全に読者のみなさんのおかげで続けられています。なので読者さんが楽しんでくれて、僕も色々と楽しめる限りは「面白い!」と思えることならグッズやコラボなど問わず流れに身を任せて挑戦してみたいと思っています。
――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。
毎日毎日夜遅くに待っていてくれて読んでくれる人がいるというのは本当に描く動機になっています。僕自身、自分で描きながら「くだらないな」と笑いながら楽しく描いてるので、同じように楽しんでもらえたらそれが一番うれしいです。今後も大したことが起きない、ゆるいねこおじを引き続き読んでやってください。いつもありがとうございます!
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