<東京リベンジャーズ>「君は…僕の誇りです」“最後”の握手を求める直人に、SNSでも感動の声

2023/10/13 11:25 配信

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天竺の意外な創設者とは?


その矢先、武道は「聖夜決戦」の舞台となった教会で、黒龍の十代目総長・柴大寿(CV:杉田智和)と再会する。かつてはしつけと称し、暴力で黒龍のメンバーのみならず、妹の柚葉(CV:小松未可子)や弟の八戒(CV:畠中祐)を抑えつけていた大寿。しかし、マイキーに敗北し、総長を引退した大寿は亡くなった八戒のために祈りを捧げていたのである。

八戒が殺された理由を知りたい大寿は、武道と直人の情報交換に応じ、天竺についての情報を提供。すると、天竺はなんとマイキーの兄である佐野真一郎(CV: 松風雅也)が創ったチームであることが分かる。伝説的な存在だった真一郎の意志が脈々と受け継がれていき、八代目の総長に就任したのがイザナだ。大寿の2歳年上であるイザナもまた、 S62世代に属する一人だった。

そんなイザナ率いる天竺と東卍の抗争「関東事変」は決着がつかずに終わり、トップにマイキー、ナンバー2に稀咲、ナンバー3にイザナが就いた史上最悪の愚連隊が誕生したことも判明。さらに、武道は警察に顔が聞くイザナが稀咲の死を偽装した上で海外に逃がし、東卍の事実上のトップとなっていることを知る。マイキーが、あの“ドラケン”こと龍宮寺堅(CV:福西勝也)以上の絶大な信頼を置いていたというイザナは何者なのだろうか。

アニメ「『東京リベンジャーズ』天竺編」第39話より(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会


「君は…僕の誇りです」直人の言葉に涙


少しずつ真相に近づいていた矢先、元黒龍の乾青宗(CV:榎木淳弥)と九井一(CV:花江夏樹)が現れる。彼らはイザナの命令で武道らを拉致しに来たのだった。しかし、飲食店の社長となった今でも強さを誇る大寿に「八戒の無念を晴らしてくれ」とその場から逃がされる武道と直人。しかし、今度は二人の前に海外に逃亡したはずの稀咲が現れ、武道に銃を向ける。とっさにかばった直人が銃弾に倒れ、絶望する武道を仕留めたのはイザナに命令された鶴蝶だった。

前回、「今のオレのヒーローは黒川イザナだ」と武道に言い放った鶴蝶。とはいえ、仲の良かった幼なじみに撃たれ、武道は死の淵をさまようことに。そんな中、武道を奮い立たせてくれるのは直人の言葉だ。大人になった武道と初めて再会した時は、こんな情けない奴に全てを託さなければならないのかと絶望したという直人。だが、何度失敗しても諦めない武道を見るうちに「ヒーローってこういう人なんだ」と思い始めたと直人は語る。

「君は…僕の誇りです」

自身も致命傷を負いながら、最後の力を振り絞って直人は武道と握手をかわしてくれた。まさか、千冬の“必要な時は現代に戻ればいい”という言葉がフラグになっていたとは。タイムリープのトリガーとなっている直人がもしこれで死亡していた場合、武道は過去の直人と握手しても現代には戻れなくなってしまうだろう。絶体絶命のピンチに追い込まれた武道は、最悪の未来へつながる過去を変えることができるのか。

シリアスな展開となった第39話にSNSでは、「味方になるとなんて頼もしいんだ大寿!」「現代のカクちゃん、漫画だと眉一つ動かさずタケミチ撃ってる印象だったけど、アニメで表情動いたの良かったな……」「イザナくんはなんで警察に力が効くんだい?」「直人との最後の握手シーン、泣いた」という感想が集まった。

※島崎信長の崎は正しくは「たつさき」

■文/苫とり子

アニメ「『東京リベンジャーズ』天竺編」第39話より(C)和久井健・講談社/アニメ「東京リベンジャーズ」製作委員会