――今作は、「みなと商事コインランドリー」「クールドジ男子」の演出を担当された枝優花さんが監督を務められていますが、監督について印象に残っていることはありますか。
上杉:空き時間に喫茶店に入ったら、偶然監督もいらっしゃって。何をしているんだろうと見てみたら、ずっと台本にカット割りなどを書き込んでいて、色々勉強されていました。監督は撮りたい画のイメージを明確に持たれている方なので、僕たちの芝居だったり、カメラのアングルだったり、イメージが違ったらそれを明確に伝えて、一つ一つ作り上げていました。こういう画が撮りたい、こういう芝居が欲しいということをきちんと言葉で伝えてくださるので、ありがたいですし、すごく愛を感じました。
西村:僕は芝居をするときに、相手のせりふを受けてから自分のせりふを言うまでの間が短くなってしまっていたのですが、監督から「幸紀の言葉を受けて感じて、見て、ここはたっぷり間を使ってほしい」というようなリクエストをいただいて。「ここは特に大事なシーンなんだな」と把握することができましたし、間を意識しながら演じることができました。こういうシーンを作りたいということを常に教えてくださっていたので、やりやすかったです。
――西村さんから見て、上杉さんに幸紀らしさを感じるところはありますか。
西村:愛情が隠しきれてないところです(笑)。
上杉:そんな出ているかな? “にしたく”への愛情(笑)。
――上杉さんは、西村さんに天使らしさを感じるところはありますか。
上杉:思ったことを口にするところは天使っぽいですね。
西村:素直なんです(笑)。
上杉:いい意味で真っすぐだし、真っすぐなところが表現者っぽいなと思います。
――お話を聞いていると、お二人の仲の良さが伝わってくるのですが、撮影の合間はどのような会話をしていたのでしょうか。
上杉:こんな感じで、実のある会話なんて一つもしてないです(笑)。
西村:一つもしてないです!(笑)
上杉:その場しのぎの会話を続けてきたよね(笑)。短い撮影期間でそれぞれ集中していたので、いっぱいいっぱいでした。タイトなスケジュールだったので撮影が終わったら次の日の撮影のことを考えていました。
西村:忙しいなとは思いましが、僕はドラマの経験が少ないので、ドラマはこのぐらい忙しいものだと思ってやっていました。撮影期間中は、お風呂に入る時間がもったいないと思うくらい時間が欲しかったです。
上杉:眠いけど、寝る前に明日のせりふを覚えないといけないと思って、帰ったらすぐに台本を読んで覚えるということを繰り返して。でも、ギュッと撮影できたことが良かった気がします。
西村:ギュッと撮影したからこそできた作品だと思います。
上杉:そう思う! 間が空いてしまっていたら、芝居やチーム感も変わっていた気がします。ずっと役のまま現場に居れたので集中できたし、贅沢な時間を過ごせたなと思っています。
――忙しくも充実した日々を過ごされていたのですね。オフの日はどのように過ごしましたか?
西村:昨日が三カ月ぶりのお休みだったんですが、パジャマ姿で夕方まで家で過ごして、1時間くらい散歩して、ラーメンを300グラム食べた後に、お世話になった方から焼肉に誘っていただいたので焼肉を食べました。
上杉:ラーメン食べた後に焼肉!? すごい…。
――上杉さんは、1日あったという撮休の日はどのように過しましたか。
上杉:別の仕事が早く終わったのでマッサージに行きました。でも、疲労が流れまくって熱っぽくなり、結構しんどくなってしまって。本当に疲れているときはマッサージしちゃいけないんだなと勉強になりました。休みがあったら、家で過ごすかゴルフが好きなのでゴルフに行くことが多いです。
この記事の関連情報はこちら(WEBサイト ザテレビジョン)