龍司が「何がですか?」と優しく言って天の隣に腰掛けると、天は「うーん」と少し考えてから「龍司くんがどんな反応するか探るためにゲイだって話したんだ。拒絶されるなら早いほうがいいじゃん。ほんとごめんね、卑怯者で」と話す。
すると龍司は「今まで、そうやって笑ってごまかしてきたかもしんないんすけど、俺は海堂さんのことそんな風に思わないです」と天の目を見つめて真剣に話す。
「だから、俺の前で無理に笑わなくていいっすよ。茶化すたび傷ついてるの自分でしょ」と龍司が言い、天も素直に「うん、そうだね。ありがと」と言う。龍司は納得したようにうなずくのだった。
天が素直に本音を吐露し、それを龍司が受け入れる様子に胸がじわりと熱くなった。
◆構成・文=牧島史佳
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