モスラ擬人化やビキニアーマーで見せるコスプレイヤーたち「日の光で透ける造形など細部までこだわりました」<WCS2023>

2023/10/26 18:05 配信

グラビア

モスラ(擬人化コスプレ)/もころすさん撮影:ソムタム田井

漫画やアニメ、ゲームといったコンテンツと並び、いまや日本が誇る文化として、海外でも広く親しまれているコスプレ。8月4日~6日には、愛知・栄周辺で世界最大規模のコスプレの祭典として知られる大型イベント「世界コスプレサミット2023(WCS)」が開催された。

国内外から約22万6600人ものコスプレファンが集結した同イベントで、会場を彩ったコスプレイヤーたちにインタビューを実施。それぞれの「コスプレに対するこだわり」などを話してもらった。

80年代OVAのヒロインからハイレグ姿の美少女まで、個性豊かなコスプレイヤーたち


モスラ(擬人化コスプレ)/もころすさん

こだわったのは羽根の造形です。日が当たると、羽根の中の脈が透けて見えるようになっているので、炎天下でこそ格好よく撮っていただけるんですけど、さすがに暑すぎるので、撮ってもらっては日陰で休憩して…という形で、無理なくイベントを楽しんでいます(笑)。それともう1点、実は背中にモスラの幼虫たちを乗せているので、背面から撮っていただいてもしっかりモスラだと分かるようになっている…というところも、こだわって仕上げたポイントになります。


「幻夢戦記レダ」朝霧陽子/Akiさん

「幻夢戦記レダ」という、かなり懐かしいOVA作品のコスプレになります。衣装は造形が得意な友達に作ってもらったものなんですけど、私自身は「普通の女子高生がいきなりビキニアーマーを着て戦うことになる」という設定を意識して、筋肉質になりすぎないように、それでいてきちんと衣装映えもするように体づくりに励みました。それともう1点、朝霧陽子は丸い大きな目が特徴的なキャラクターなので、その雰囲気を再現できるようにアイメークにもこだわりました。


イラストレーター・YD氏によるオリジナルキャラクター「Luna」/桃妤さん

動きやすい、機動性の高いコスプレがいいな…と思って、今回はLunaのコスプレに挑戦しました。こだわりポイントを挙げるとしたら、ウイッグとプロポーションですね。ふんわりとしたボブの愛らしい雰囲気を出すために、時間をかけてヘアセットしました。Lunaのコスプレをする上で一番重要なのは、ウエストから足にかけてのラインだと思っているので、食事制限や筋トレを行い、くびれのあるスタイルも再現しました。それと、黒タイツの下に光沢のあるベージュタイツを重ねることで、艶のある脚を表現したのもこだわったところです。


イラストレーター・YD氏によるオリジナルキャラクター「Sage」/イケハタカヲリさん

注目していただきたいのはウイッグですね。メンズのショートボブのウイッグを買ってきて、3日間かけて完成させました。セットの仕方については、ネットで調べながらちょうどいい長さでカットして、逆立てて、スプレーで固めて。かなり頑張ったつもりですが、まだまだ納得できていないので、これからもっと突き詰めていきたいです。


「艦隊これくしょん -艦これ-」鹿島/Kinakoさん

もともとはスタジオ撮影用に作った衣装なんですけど、そのままだとスカートの丈がかなり短かくて…。他にも全体的に露出度が高く、屋外のイベントには不向きだったので、「世界コスプレサミット」用に大幅に布面積を増やす改修を行いました。お尻から太ももにかけてのラインもベージュのストッキングを履いて露出対策をしているので、どの角度から撮っていただいても安全です!


年末に向けて大型コスプレイベントが続々開催


同イベントに続き、「池袋ハロウィンコスプレフェス2023」(10月28日・29日、池袋東口エリア)や「東京コミコン2023」(12月8日~10日、幕張メッセ)、「コミックマーケット103」(12月30日・31日、東京ビッグサイト)など、コスプレも楽しめる大型イベントは、10月以降も全国各地で続々と開催予定。どのような漫画、アニメ、ゲームなどのコスプレに人気が集中するのか? こちらの記事でコスプレに興味を持たれた方は、会場まで足を運び、自身の目で直接確かめてみてはいかがだろう。

◆取材・文=ソムタム田井