ドラマ「ゆとりですがなにか」(2016年)は、ゆとり第一世代にあたるアラサー世代の青年たちが、社会問題や恋愛に直面し、葛藤する姿を描くコメディードラマ。
柳楽演じる道上まりぶは、かつて“神童”と呼ばれる秀才だったが、受験に対する過剰なプレッシャーで挫折。大学受験に失敗して11浪中で、今は風俗店の呼び込みの仕事をやっており、「おっぱい」を連呼する陽気なキャラとなっている。
転落の一途を辿りながらも何処か憎めない道上役を好演した柳楽は、本作を通してそれまでの俳優のイメージを塗り替えることに成功。“どんな役柄でも違和感なくこなせる俳優”として仕事の幅を広げるきっかけとなった。
そして公開中となる映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」では、ドラマ版に引き続き道上役で出演。11浪目にしてようやく大学に合格するも、卒業後に中国での事業に失敗し、出戻りでフリーターとなる破天荒な男を演じる。
そんな道上たちが、働き方改革、テレワーク、多様性、グローバル化など新しい時代の波が押し寄せる中で、ゆとりのない日々を過ごしながらも懸命に生きる姿が描かれる本作。ドラマ版とは異なり、Z世代の躍進、多様性の広がりなど、新たな局面を迎える道上を、現在の柳楽はどう演じるのか要注目だ。
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