ギャレス・エドワーズ監督がパネルセッションでBE:FIRST・LEOらと真剣トーク<ザ・クリエイター/創造者>

2023/10/19 19:00 配信

映画

ギャレス監督&BE:FIRST・LEO&古田貴之が“AIと人間の未来”について語る


“AIと人間の未来”について話が及ぶと、LEOは「AIというのは、もう自分たちの生活には無くてはならないと思う。昔、映画を観ていた頃は、AIの怖さも感じていましたが、アーティストとして、AIがあるから届けられるものもあるので」と話した。

古田は「この映画では、AIがなぜ自我を持てるかという謎についても描かれています。また、AIと人間を現代の人種問題としても捉えられるように描いていて、深い社会的なテーマが込められています。すでに、我々ロボット研究者の中では、この映画を題材に議論を始めましたよ」と、本作で描かれたAIと人間が共存する世界へ考えを巡らせているという。

ギャレス監督は、「最初この映画のサウンドトラックをAIに作ってもらおうと考えました。ただ、AIが作るものは、10点満点で7、8点くらい。そこで、この映画に最適な作曲家をAIに尋ねたらハンス・ジマーという答えが出てきたんだ。だから、この映画の作曲を彼に頼んだんだよ。僕は、10点満点の映画を目指してハンスに音楽を頼んだんだ」と人間とAIの共存について独自の見解を述べた。

会場からの質問を受け付けるコーナーでは、「ギャレス監督が思うSFの魅力や、SF作品を作る際のポリシー」についての質問が投げかけられた。監督は「映画を作るとしたら僕は、全くありえない嘘のような話を作りたいと思うんだ。SFは、人の人生や世界を全くの正反対なものにてしまうことができるとおもう。そうすると今までの自分の考えなどについて考える機会になると思うんだ。」と持論を展開し、深い議論を繰り広げた。

最後に本作について、ギャレス監督からは「この映画製作の4年間の旅の締めくくりとなる最後のプロモーションを日本で終えることができてとてもうれしい。日本の皆さんにとても感謝しています」とファンに向けてメッセージを届けた。