アニメのオープニングテーマをリリースする高橋優 「ユーモアをもって曲を作れたり、人間関係も含めて自分が面白がっていたい」

2023/10/25 12:00 配信

音楽 インタビュー

犬は本当に一途だと思うんです。僕自身は気まぐれなんです


――ちなみに、高橋さんは犬を飼われたご経験はありますか?

生まれたときから、地元の秋田で飼っていました。だから犬が出すシグナルもすごく分かりますね。きっと犬を飼われたことがある人なら、だれもがそれを受け取っていると思います。よく、人間しか笑わないと聞きますが、犬も「あ、笑ってるな」って感じることもありますし、逆にいたずらして怒られると申し訳なさそうにする時があります。実は猫も飼ったことがあって、性格的には猫の方が飼うのは向いているかもしれません。

――なぜ、そう思われるのですか。

僕自身が気まぐれだからです。犬って本当に一途だと思うんですよ。それにひきかえ猫は自分の都合で寄ってきたり離れたりするんですが、僕にもそういうところがある(笑)。なので、僕が飼い主になったとしても、一途な想いに応えられないときもあるんだろうなって想像してしまい、犬が気の毒になります(笑)。

――最近、何かの“シグナル”を受け取ったことはありますか?

ついさっき、スタッフと昼飯を食べていたとき受け取りました(笑)。みんな黙って食べていたんですが、その間、「あ、しゃべった方がいいかな」とか「いや、しゃべらない方がいいかも」と、スタッフ同士でいろんなシグナルが飛び交っていたと思います。それを想像しながら、密かに楽しみつつ僕も静かに食べていました。そこへ、「ねえ、今日は黙食する日だっけ?」って静寂を打ち破る人が出てきたんです(笑)。10年来の付き合いになるベテランスタッフで、彼女は冗談っぽく言ったけど、ただのおふざけじゃなく後輩スタッフに「次は誰がこの現場を明るくするのかな」という、ある種のメッセージも隠れていたと思うんです。そうしたシグナルを交換しながら、環境を整えてくれるスタッフが居てくれるおかげで僕は無邪気に音楽と向き合えるんだと思います。

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